三渓園のとなり合うおでん屋さんのおでんの味が全然違うってホント?
ココがキニナル!
三渓園におでんのお店が並んでいるのですが、片方は行列で、もう一店は閑古鳥でした。そんなに味が違うのかキニナリます。(2tomさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
三渓園茶寮は昆布、雁が音(かりがね)茶屋は鰹とダシが違い、味もそれなりに違う。優劣ではなく、品のある味と庶民的な味の違いといったところ
ライター:クドー・シュンサク
俳諧師、松尾芭蕉の句に「憂きわれをさびしがらせよ閑古鳥」というものがある。
カッコウ(閑古鳥)の枯れた鳴き声は、物寂しき風合い、廃れ錆びた様を形容するのに使われる。
この季節、身も心もあたたまるおでん。なのに閑古鳥。片や、行列のご盛況ときた。
味の違い、その他諸々があるのかどうか。
三渓園へ。
三渓園茶寮のおでん
JR根岸線根岸駅からバスに乗り、過去に取材で陶芸とかき氷のキニナルで訪れた三溪園へ。
ようこそ
さっそく中へ。園内入口に茶店の案内が。
並んだ2軒は営業中
三渓園茶寮と雁が音(かりがね)茶屋。三渓園茶寮はかき氷でおじゃましたお店。雁が音茶屋はお初です。
そして三渓園
いい眺めです
歩みを進めると、雁が音茶屋が見えてきた。
こういったかんじ
もう少しそのまま歩みを進めると三渓園茶寮が見えてきた。
こういったかんじ
閑古鳥とご盛況、とまでは言わないが、客入りに差はあるといった風情。取材時は休日の午後1時半。まず、立地で考察してみたところ、雁が音茶屋は「まだ道中さながら」といった立地で目の前は木々。三渓園茶寮は道中一段落といった立地で、目の前にある大きな池を眺められる。
先入観なく歩みを進めて来ても、立地的に雁が音茶屋より三渓園茶寮の方が入りやすさはあった。
それにしてもにぎわってますな
まずはにぎわいをみせる三渓園茶寮から入ってみることに。
注文はおでんとみそおでんで。
にぎわう店内
見渡したところ、お客さんの約半数はおでんを注文。あたたかいそばとお団子も人気のようです。
まずはみそおでん(350円)から
串に刺してやわらかい歯応えのこんにゃくに甘い味噌とごま。味噌がクドくなく、適度な甘さが良い。上品な仕上がりといったところでしょうか。
おでん(600円)
大根・はんぺん・さつまあげ・昆布・こんにゃくの5品盛り合わせ。ダシは昆布でとっており、すっきりコクのある味わい。タネにしっかりとダシがしみこんでいる。煮加減もタネの食感を損なわない仕上がりで、とても美味しい。そして、やはり上品。
ここで隣の席でお食事中のお孫さんを連れたご夫妻に、なぜ雁が音茶屋ではなく三渓園茶寮に入ったのか尋ねてみた。
お孫さんがかわいいんです
三渓園のお近くにお住まいだというご夫妻。こっちの店に入った理由は「孫が団子を食べたいと言ったから。特にこの店じゃなきゃというのはないです」とのこと。三渓園にはよく来る、というご夫妻は「目的によってどちらの店か使い分けている」とも話してくれた。雁が音茶屋は鯉のエサがこっちより安いことと、夏はアイスクリームがあるから利用することが結構ある、とのこと。
かき氷取材の時もお世話になった松本さんにも話を聞いた
お客さんの入り具合について伺うと、「立地の問題もあると思いますが・・・うーん・・・(笑)うちは美人しか働いてないからですかね(笑)美人ばかりだからです! それしかないです(笑)」とのこと。
茶店ジョークも冴えわたる三渓園茶寮
基本的に混むのは土日。平日はめったに混むことはないとのこと。取材日の混雑も今年に入って初めての混み具合だという。