横浜の光と影

　
光があれば影もある。みなとみらいや中華街が光であるとすると、横浜のホームレス問題は間違いなく影だ。
横浜のありのままを伝えることがはまれぽの使命。今回はこの影の部分にスポットを当てたいと思う。

午後9時の関内駅の地下通路へ一足踏み入れると、無数の段ボールハウスと強烈な悪臭。
そこには影が広がっていた。

　

そこにはいくつもの段ボールハウスと仮眠をするホームレスたちが

誰もが問題視をしている

　
我々はこの地下道を歩く人にインタビューを試みた。

　

中年男性はホームレスに聞こえないように小声で話してくれた

―この地下道をどう思いますか？
この臭いはひどいよね。

―いつごろからひどくなりましたか？
この地下道ができてからすぐだよ。

―何時ごろから集まるんですか？
日が沈むころから場所取りをしてるんじゃないかな？それで始発ごろにはいなくなるよ。


この地下道はマリナードという地下街と直結している。そのマリナードで働く人たちはこの現状をどう思っているのか？
ホームレスがいるエリアから少し離れた場所に衣料品店を構える女性は、複雑な表情でインタビューに応じてくれた。

　

衣料品店で働く女性は複雑な表情を浮かべていた

　

―夜になるとホームレスの人が多くなり臭いが気になるという方がいらっしゃるみたいですがどう思いますか？
臭いは離れているから気にならないけど、ここの奥のトイレを使うみたいだから、その時に店の前を通るのがちょっと・・・。

―商店の方々は何か対策とか考えられているんですか？
やっぱり、歩いているだけだと警備の人も何も言えないからね・・・。

―寝泊まりは禁止されているみたいですよね。
そうよ。でも、禁止されてても強く言うこともできないでしょ。

　

このようなことが書かれているが、意味を成してはいない

　
それではホームレスがいるエリアの近くの店ではどう思っているのか？

―夜になるとホームレスの人が多くなってきますがどう思いますか？
昼の3時くらいから段ボールを持って場所取りしていますよ。

―迷惑に思われたりします？
雨の日とかだとお店の前の通りも歩いているからねぇ。あと、地上に出たところで煮炊きとかしていてゴミがひどかったり。関内はホームレスの人が多いからね。でも、あそこ許可とっているんでしょ？毎朝、市の人が掃除してるしね。

―宿泊禁止の看板が出てましたよ。
そうなの？最近できたのかしら？

―前からあそこに寝泊まりしているのですか？
してるわよ。


地下道利用者、店員どちらからも歯切れの良い回答は得られなかった。特に店員など、本音を言えば「汚いからいなくなって欲しい」というところであろうが、それだけを理由に通報することもできない。

しかし、画像にあるように、仮眠、滞留をしてはならないはずではある。
行政の対応と、実際にどの程度の悪臭なのか調べてみる必要がある。