横浜の歴史の重みが! 野毛にある100年以上のレンガ作りの蔵を改築した隠れ家的なKULAKULADiningとは?
ココがキニナル!
野毛方面に隠れ家的で築130年余のレンガ造りの蔵を改築した「KULA KULA Dining」。レンガや石造りは意図があって残されている?蔵と横浜の歴史を重ねて調査を(ころすけさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
質屋の蔵として明治33年に建設。頑丈なレンガ造りで空襲にも耐え増改築をくり返し現在に至る。店内は当時の趣きが残り地産地消の料理がいただける
ライター:細野 誠治
“過去の記憶”を探しに行く
みなとみらいと並び“横浜のランドマーク”として「赤レンガ倉庫」を思い浮かべる人って多いんじゃなかろうか? “異国情緒”というワードと共に、有り体に擦り込まれたイメージとして。
赤レンガ倉庫。 ハマの顏のひとつですね
そんな赤レンガ。野毛の町に、蔵を改築した建物・・・あったろうか? 記者として、個人としても野毛界わいは「知っている方」だと思っていただけに勉強不足を痛感する。早速調査しなければ。
JR桜木町駅から、野毛ちかみち「南1」へ。すぐに野毛だ
地下道を出てまっすぐに進むと、すぐに投稿のあったお店に行き当たる。2分くらいかな。
白い一軒家が目的のお店。モスバーカーの隣だ
和モダンな雰囲気。「KULA KULA Dining」とある。ここだ!
看板にメニューの一部が
いい感じの店だ・・・でもちょっと待て。白モルタル塗りの建物で、レンガの蔵を改築した風には見えない。中に入ってみよう。
引き戸を開けるとすぐバーカウンターが出現
酒棚の後ろを見ると、確かにレンガだ!
さっそく話を聞かせてもらおう。
オーナーの齋藤成穂(なるほ)氏は32歳。野毛の新進気鋭の経営者
2010(平成22)年10月にオープンしたこちらは現在、3周年を迎えたそうだ。開業当時、齋藤氏は28歳。若い!
「レンガの蔵を改築したお店」と聞いた筆者は、てっきり高齢な方が経営されているんだと思っていた。(こんなに若いとは・・・)
―ずいぶんお若いんですね?(失礼な質問で、すみません!)
「学生のころから、ずっと飲食店をやりたいって思ってたんです」と齋藤氏。
「店を持ちたい」そんな夢を叶えるべく、共通の夢を抱いてた親友と2人で共通の銀行通帳を作り、毎月こつこつと貯金をしてきたそうだ。そして10年後、できた資金を費やして完成したのが、このお店(現在、齋藤氏が経営と経理を、友人の岡市俊英氏が調理全般を担当している)。
夢を叶えた場所
―初めて構えたお店が、この「レンガの蔵」だったと?
「そうですね。ビルのテナントとか“場所に愛着の湧かない所”は嫌だなっていうのがあって。あと、一軒家でやりたかったので。縁だと、思っています」
ぴったりの物件。まさに縁かも。
縁があったから、この場所に