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横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

神奈川区台町にあるクリーニング店が夜は居酒屋になるって本当?

ココがキニナル!

神奈川区台町の金比羅神社の隣に、昼はクリーニング店で夜になると居酒屋をやっているお店が有ります。取材してみて下さい!(Tsuyoshiさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

昼は老舗の薬局を継いだ姉妹がクリーニング店を営む。夜は店舗の一部がアットホームな居酒屋「酒場こばやし」になる。現在は金・土のみの営業

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ライター:大和田 敏子

クリーニング店が夜になると居酒屋になる? 本当にそんな店があるのだろうか。最近は、昼と夜で店舗をシェアする形態もあるから、そういったたぐいの店なのかも・・・。さまざま思いを巡らせながら、神奈川区台町、旧東海道沿いの金比羅神社の隣という投稿情報を元に、まずは、クリーニング店の電話番号を確認できた。

電話してみると、現在、居酒屋は、金曜と土曜だけ営業しているとのこと。翌日は運良く金曜日。居酒屋にはちょっとうるさい編集部・松山氏に率いられ、早速行ってみることに。

横浜駅西口からも歩いて10分ほどのようだが、今回は最寄りの京急神奈川駅から店を目指す。
 


京急神奈川駅に到着。居酒屋にぴったりの日暮れ時
 

徒歩5分ほどで金比羅神社を見つけると、目的の店はホントに鳥居の隣。店舗には、クリーニング、クスリ、そして居酒屋の店名らしき「しもじま YOU 結」の看板が。一体、どんな店? ・・・・・・ますます謎は深まる。
 


金毘羅神社の鳥居の隣に、その不思議な店が!
 



この店舗には60年余りの歴史が!



店に到着したのは午後5時半。まだ、居酒屋ののれんや赤ちょうちんも出ていない。本当に居酒屋が営業しているのだろうかと、恐る恐るクリーニング店の方に声をかけてみる。
すると間もなく、居酒屋店主の方が快く迎えくれた。聞けば、はまれぽをご存じだった様子。とたんに心強くなる。

店主の小林年和(としかず)さんから名刺をいただくと、「酒場こばやし」という文字が。
「えっ、“しもじま YOU 結”じゃないの…?」と不思議に思いながらも、小林さんとパートナーの霜島祐子さんにお話をうかがうことに。
 


「酒場こばやし」を営む霜島さん(左)と小林さん
 

この店舗は、元々、霜島さんのご両親が約50年間、薬局を営んでいたところだという。お母さまが亡くなり、薬局を閉めたのは今から12~13年前のこと。そのころ、近所にはクリーニング店がなかったことから、霜島さんが妹さんとともに、クリーニング店を始めた。霜島さんも昼はクリーニング店の仕事を手伝っている。

それから約6年後、霜島さんは思いつきで同じ店舗内で居酒屋を始めた。その店名が看板にあった「しもじまYOU結」だったのだ。ところが、この店は思うようにいかず、1年半ほどで閉店。クリーニング店は途絶えることなく、今も妹さんを中心に営業を続けている。

霜島さんによれば「薬局の看板も外さなきゃとは思っているんだけど、なかなかできなくて・・・」なのだという。

その後、霜島さんは小林さんと知り合う。小林さんは、とび歴23~4年の職人さんだったが、もともと料理が好きで、将来、居酒屋をやりたいと考えていたそうだ。それなら、この場所で始めたらどうかと、霜島さんが勧めたのだという。
こうして2013(平成25)年7月「酒場こばやし」は開店した。
 


クリーニング、たばこ、郵便と、混沌とした「酒場こばやし」の店頭
 

クリーニング店は午後6時までで、「酒場こばやし」は午後6時から。ちょうど入れ替わる形で営業しており、店舗の間には仕切りを設けてクリーニングした洋服などににおいが付かないように配慮している。 
 


クリーニング店営業中は仕切りがないが
 

居酒屋の営業が始まると仕切りをする

 


ここは決して立地に恵まれてはいない。転職して開店することに不安がなかったわけではないと小林さんは言う。だが、開店して間もなく、霜島さんの昔なじみの方が通ってくれるようになり、近所の方やクリーニング店のお客さんも来てくれるようになった。



店内のキニナルに迫る!

外観もさるものながら、店内もかなり雑多なものにあふれていて個性的だ。
 


4人座れば満席のカウンター。ほかにテーブルが1卓
 

壁に長渕剛の大きなポスター
 

予約客がある時に使用する座敷も長渕ワールド全開!
 

小林さんと霜島さんは長渕剛の大ファンだそう。小林さんの友人が来店した時などは、店内のモニターで長渕剛のライブ映像を流すこともあるとか。そのことをインターネットの情報で知った長渕ファンの方が来店したこともあるという。
 


なぜか、店のあちこちに貼られている女子プロレスのポスター
 

実は、霜島さんの知人である女子プロレスのカルロス天野さんや永島千佳世さんがときどき来店するそうだ。
 


ケロちゃんは、薬局だったころのなごり
 

あちこち置かれているケロちゃんが、かわいい! そして、どこか懐かしい。 長年、薬局を営んできたという霜島さんのご両親の店の歴史を感じさせて、なんだかしみじみした。