横浜「1000ぶら」商店街探訪Vol.29 ライター・松宮、夜の街「西口五番街」でガチンコ修行!
ココがキニナル!
「西口五番街商店会」の「ワイン食堂 ガブガブ」でピザを作り、伝説の店「松弥フルーツ」で同人誌の袋詰めを初体験! 最後に「BAR YAMAJI」でカクテルとワインを飲み、夜の街を堪能した!
ライター:松宮 史佳
「西口五番街商店会」で“夜の修業!”
普段、取材の合間に横浜駅西口近くのマクドナルドで頻繁に仕事をしている松宮。でも知らない店もいっぱい!
第29回の今回は「西口五番街商店会」で“夜の修業”を敢行! 五番街といえば夜のイメージ。しかし松宮は締切に追われ、いつも宵の口で帰ることが多い。「ディープな夜の五番街をもっと知りたい!」 そこで交渉し、OKならば夜の五番街で修業をさせてもらうことに。
実は松宮、人よりも手先がかなり不器用。でも、「修行」となると手作業も多いはず。「ちゃんと修業できるのか!?」かなり不安を覚えながらも、夜の「西口五番街商店会」に到着。
人が多くて松宮はどこにいるのかわからないが、「アーケード左下にいる!」
まずは同商店会の理事長にお話を伺うため、事務局へ!
商店会理事長=「松弥フルーツ」オーナーを直撃
スタジャンがイカす「西口五番街商店会協同組合」理事長の七尾弥三郎さん
七尾さんは東京・神田生まれ。神田青果市場でリンゴ問屋を営んでいた父が18歳の時に他界。父の知人を頼り、横浜市西区伊勢町で果物屋を創業。懸命に働き、弟2人を高校まで卒業させた。1974(昭和49)年には、はまれぽでもおなじみの伝説の店「松弥フルーツ」をオープン。
創業当時、「西口五番街商店会」にはキャバレーや「白馬車」というダンスホールもあったとか! 「白馬車」という店名と“ダンスホール”という優雅な響きに時代を感じる。
かつてこの街にもダンスホールがあった!
横浜駅西口周辺は「家賃が高いので店は大変」と七尾さん。そのため個人店は少なく、資金豊富な全国チェーンが多い。移り変わりも激しく、ここ5~6年で婦人服や帽子店、コーヒー店や喫茶店などが、廃業したという。
そこで、七尾さんは地元のサッカーチーム「横浜FC」を応援し、スポーツを通じて街の活性化に取り組んでいる。
2014年2月には同チームの奥寺康彦会長の殿堂入りをたたえ、アーチを完成
横浜FCのチケットの半券を「西口五番街商店会」の店で見せると、「割引を行う」などのイベントも企画中なのだそう。
七尾さんにお礼を告げ、夜の街へ!
酒飲み天国「ワイン食堂ガブガブ」
夜の街をさまよっていると・・・
酒好きにはたまらない響き! 「ワイン食堂 ガブガブ」を発見
「厨房で修業させください!」と店長さんにお願いする。すると「いいですよ~」と快くOK!
快く取材を受けてくださった店長の一瀬(いちせ)さん
「ワイン食堂 ガブガブ」の経営は「太洋観光株式会社(以下、太洋観光)」が行っている。以前、同社は居酒屋「おいちい(ネーミングが最高)」を10年ほど経営していた。だが、2012(平成24)年10月、店舗改装を機に女性をターゲットにした「ワイン食堂 ガブガブ」をオープン。“気軽に楽しく、ガブガブと飲む”のが同店のコンセプト。
注文を受けてから作るピザや食べ応えのあるスペアリブが人気
グラスワインは380円から取りそろえており、まさに「ガブガブ飲める」
客層は30代から60代の男女で常連客が中心。男女比はやや女性が多いが、ほぼ半々。
3~4人のグループ客が多いそうだ
カウンターもあるので1人で来店する客も多い