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土日の昼だけ野毛に現れる“幻のラーメン店”ってどんなところ?

ココがキニナル!

野毛のスナックで土日だけ開店するラーメン屋があるそう。美味しい評判を聞くのですが場所が場所だけに入りづらい。どんな感じか取材してほしい(はまっこ045さん、miyukidさん)

はまれぽ調査結果!

野毛のスナック「いっちゃん」を間借りした店主が土日の昼のみ営業する「灰汁中華 丿貫(へちかん)」。煮干し主体、遠方からも多数来店の“幻の店”

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ライター:松本 伸也

週末に現れる「幻のラーメン店」?



横浜の飲み屋街の聖地・野毛。チェーンの居酒屋からスナックから焼鳥屋からイタリアンから洋食から立ち飲みから高級クラブから“きた○○ュラン”に風俗まで、どんな遊びもできますよ、というこの一角に土日の昼しか営業しない幻のラーメン店があるらしい。
 


野毛にはすでに早咲きの桜が咲いておる朝でした
 

しかも聞くところによると、味は醤油でも味噌でも塩でもない、灰汁。ん・・・アク?
そんなキニナルを解決すべく土曜の朝に野毛へ向かった。
 


野毛小路の看板も“花金”を終えてひとやすみといったところ
 

前夜の深酒もあってか、朝日に輝くゲートがやけに眩しい。
さて、その目的地は野毛本通りから野毛小路に入り、はまれぽでも以前紹介した超有名焼き鳥店「末広」を左手に見ながら進む。箸がないこのお店らしい串の山に朝を感じさせる。
 


朝10時、もう仕込みが始まっていた。スゴイ!
 

その先、柳通りと交差したところにお目当ての場所があった。飲み屋ビルの2階にある「スナック いっちゃん」がそれ。
いやいやスナックじゃなくてラーメン屋でしょってなもんだが、目的地はスナックがお休みである土日の昼を間借りして営業しているのだ。

まだ開店1時間前、立て看板は出ていないが、階段をトントンと上がるとドア前にはすでに立派な看板が。さあ着きましたよ、「灰汁中華 丿貫(あくちゅうか へちかん)」に。
 


由来は戦国後期の茶人
 

見まごうかたなきスナックのカウンターの向こうから迎えてくれたのは店主の佐藤義大(よしひろ)さん。横浜生まれで酒と蕎麦を愛する44歳だ。
 


スナックな内装と言わずしてなんと言う
 

では本題。なぜスナックで間借り? なぜ野毛? じゃあ佐藤さん平日は? 料理人としてのキャリアは?・・・などなど、考え得る質問はあらかた用意していたのだが、佐藤さん、なぜスナックで・・・から質問を選ぶ間もなく立て板に水。取材時間がサーッと流れていった。

ではこちらが唯一最初に投じた、野毛スナックの間借りである経緯を聞いた。

佐藤さんは「いっちゃん」でキャリア10年以上にも渡る常連で、ある時オーナーである“いっちゃん”との間で「定休日の月曜日、もったいないからなんかしようか?」 という話になった。

そこで、月曜日の夜に「いっちゃん」を間借りする形で、約8年前に「マンデースナック(以下、マンデー)」を開店する。そんな関係が野毛に「丿貫」開店を呼ぶのだが、その話はもう少し後でどうぞ。
 


そんなわけで夜の「いっちゃん」外観