見た目からしてアヤシイ!? 石川町にある造形教室「ドゥイ」ってなにしてるの?
ココがキニナル!
横浜市石川町にある「ドウイ」子供造形教室。入り口から怪しげな造形。興味はあるものの、子供の姿もあまり見かけず、どんな活動をしているのかわかりません(くもきちさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「怪しい」こそが狙い! 「ドゥイのこども造形教室」は、子供たちの好奇心を刺激する「なんだろう」で溢れるおもちゃ箱のような空間
ライター:秋山 千花
怪しい? 楽しい? 不思議な空間!
担当編集者・松山氏から「子どもの習い事についての案件なんですが・・・」と依頼された今回のキニナル。34歳、そろそろ世帯を持って落ち着きたいお年ごろの松山氏。結婚式の2次会レストラン「Bianca」に続いて、今度は早くも子どもの習い事の心配かい? と思いきや・・・
そこはやっぱり「はまれぽキニナル」。なんだか、ちょっと・・・
いや、かなり怪しい外観。
「ドゥイのこども造形教室」は、JR石川町駅から西方向徒歩約5分。下町風情の残る商店街「ひらがな商店街」の一角にある。事前にHPで所在地は確認していたものの、入り口周りに生い茂る草木は、なかなかどうして、ただごとではない印象。ホントにここが造形教室? と不安になることしきりだが・・・
ふと足元を見ると植木の陰に小さな赤い案内板
そこには、控えめながらもはっきりと主張する「ドゥイ」の文字。どうやら、我らが目指す「ドゥイのこども造形教室」は確かにここで間違いなさそう。
恐らくこのたたずまいからすると、きっとヒゲの住人が迎えてくれるに違いないと勝手な妄想を膨らませながら、さっそく訪問することに。
「いらっしゃい」とお出迎えしてくれた主はヒゲのにゃんこ
ではなくて、ドゥイのおふたり
「ドゥイは、ふたりのユニット名なんです」と語るのは、もしゃもしゃのヒゲをたずさえて、くしゃくしゃっと笑う姿がとてもあたたかい印象の轟岳(とどろきがく)さん。その言葉に、「(ドゥイは)ネパール語で数字の2という意味なんですよ」と補足説明をしてくれる小野亞斗子(あとこ)さんは、しっかりもののお姉さんといった雰囲気。
おふたりの口からのんびりと丁寧に語られた話によると、ドゥイがこの地で「ドゥイのこども造形教室」をスタートしたのは2006(平成18)年のこと。
2005(平成17)年、もともと別々に活動していた二人だが、中区の北仲通北地区の大開発を前に行われた文化芸術プロジェクト「北仲BRICK&北仲WHITE」で、短期のこども造形教室「深沢アート研究所 馬車道」の授業を手伝っていたという。
「1年半くらいの期間限定の教室だったんですが、そこに通って来てくれていた子どもたちがぜひ近くでやってほしいと言ってくれて」(小野さん)との経緯から、急遽付近の物件を探し歩き、たどり着いたのがこちらの場所だったのだとか。
もともとクリーニング店だったという建物
教室内のあちこちにクリーニング店の名残
「以前は、入り口の窓ガラスに書かれたクリーニング店の文字もそのままだったから、服を持った人がいきなり入って来たこともありました(笑)」(轟さん)なんて、ほのぼのしたエピソードもあったよう。
これはプレス機・・・かな?
「物件契約時は、物置として使っていたようなんですが、ホントにいろんな物があって」と小野さん。
大家さんが大切にしてきた思い出を細部に残しつつリノベーションされた教室は、なんだかよくわからないけど面白そうなものがたくさん詰まったおもちゃ箱のような場所だ。
入り口に吊るされたミラーボール
すっきりと整頓された道具棚
パン・・・? かな・・・?
これはなんだ・・・?
そこには、直接教室の授業に関係のないものもたくさんある。「なんだかよくわからないものを見て、『なんだろう?』と興味を持ち、実際に触れてみてほしい。謎の生物や怪しい洞穴のある大きな森のように、子どもたちの好奇心を刺激する場所であってほしい」というのがおふたりの考えのよう。
では、実際教室ではどんなことが行われているのだろうか?