南区にある「長崎ちゃんぽん 雲仙第三横浜店」は1軒しかないのに、なぜ「第三」なの?
ココがキニナル!
蒔田駅にある「長崎ちゃんぽん 雲仙 第三横浜店」。第三横浜店とあり、チェーン店のよう思いきや、そうでもなさそう。お店の名前の由来などキニナル(takedaiwaさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
オーナーの親戚が一号店、二号店と開店したが、現在は廃業。今は三号店だけが横浜でも本格的な長崎ちゃんぽんが楽しめる店として愛されている!
ライター:一藁 雅之
横浜で長崎に出会う!
横浜で「長崎ちゃんぽん」。そして「第三横浜店」というネーミング。キニナルのも納得の投稿だ。九州に縁がない筆者は「長崎ちゃんぽん」の実態をよく知らない。数えるほどしか食べたことのない「長崎ちゃんぽん」について、一から教えてもらおう!
やってきたのは地下鉄ブルーライン「蒔田(まいた)」駅。
駅周辺には商店街や飲食店が多く並んでいる
駅の正面にある大通りを左側に向かうと、5分ほどで店に到着。
インパクトと存在感のある看板
鎌倉街道沿いにあり、入りやすい。地元の人はもちろん、タクシーの運転手も多く来店するとのこと。
狭すぎず広すぎず、落ち着いた雰囲気
小ぎれいな印象で好感が持てる店内。キッチンを見渡せるので、料理する様子を視覚的にも楽しめるのも特徴だ。今は親子とパートさん数名のスタッフで店を切り盛りしている。お客さんは地元の人を中心に、幅広い年齢層が訪れるという。
現オーナーの高山裕章(たかやま・ひろあき)さん(32歳)。趣味はゴルフ
実はこの店、今のオーナーである高山さんに引き継がれたのは2013(平成25)年の11月ごろ。それまでも店の手伝いはしていたものの、正式に任されてからはまだ日が浅いのだ。
高校卒業後は美容師を目指していた時期もあったが、いずれ店を継いでいくことを決心。それからほかの飲食店で経験を積み、この店に戻ってきた。
そんな高山さんに名前の由来について聞いてみた。
「元々は親戚が長崎ちゃんぽん好きで、1981(昭和56)年に1号店を出したことに始まります。そしてその後、親戚の兄弟が1983(昭和58)年に2号店を始め、さらに私の父がのれん分けという形でこの3号店を出店しました」と高山さん。
なるほど。
しかし、2号店が1988(昭和63)年に、1号店が1992(平成4)年に閉店。今はその親戚とも疎遠になってしまい、出店の経緯や詳細まではわからないという。祖父の仕事の関係で横浜に引っ越してきて、この近辺で飲食店を始めることだけは決まっていたらしい。
それでも「店の名前にある“雲仙”は長崎市にある雲仙市のことでしょうね。1号店、2号店ともに今は廃業していますが、この店は1984(昭和59)年に始めたので今年でちょうど30年目になります」と説明してくれる高山さん。
今後については「これまで培ってきた長崎ちゃんぽんの味を生かしていきたいですね。1号店、2号店がなくなって寂しい気持ちはありますが、家族のこともあるのでこれからは自分が頑張っていくしかないと思ってます」と話してくれた。