2015年の初日の出をレポート!
ココがキニナル!
2015年の初日の出はどうだった?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
大黒海づり施設と隣接した緑地公園で待ったものの、分厚い雲に阻まれて2015年は初日の出を見ることができなかった。
ライター:吉澤 由美子
はじめてバッチリの初日の出を拝めた2014(平成26)年。今年もぜひきれいな初日の出を見たい!
大晦日の夜は小雨が降るという予報があったので心配したが、おだやかな天気のまま年を越して早朝5時には、雲は多少あるとはいえ星がいくつも見える上天気に。これは望みがあるかも!
2015年の初日の出は、東京湾と横浜港を一望できる大黒海づり施設と隣接した緑地公園からレポート。
緑地公園にある背の高いオブジェ。風が吹くとチリンチリンと澄んだ音がする
大黒海づり施設と緑地公園
横浜港の入り口にある赤灯台堤防の上に設置された大黒海づり施設は東京湾に面していて、正面には房総半島。南には三浦半島というロケーション。振り返ればベイブリッジ越しに横浜港もばっちり見える。隣接した緑地公園は、東京湾一望で、川崎の工場群から、対岸の木更津、富津、そして横須賀や本牧までが見渡せる。
そんな環境とあって、初日の出を見るにはうってつけ。釣り場に入れば寒さをしのげる休憩室もあり、バリアフリーなので安心だ。
元旦は、隣接した緑地公園は朝5時半からオープン。釣り場は午前6時から営業開始という初日の出に合わせたスケジュールが組まれている。
緑地公園の海岸沿いにはすでにかなりの人が集まっていた
230台収容の駐車場は3時間以内が250円、5時間以内が350円、5時間以上が500円となっている。緑地公園の利用は無料だが、見学で釣り場に入るためには入場料が100円(小中学生は50円)かかる。釣りをする場合の施設利用料は、大人が900円、中学生が450円、小学生が300円だ。(価格は全て税込)
冬はシーバス(スズキ)をはじめとして、カサゴやアイナメ、メバル、カレイなどが釣れるとあって、元旦から竿をかついで来ている太公望も多い。
釣り場は人が多そうなので、手前の緑地公園でビューポイントを探す。東向きの長い海岸線を擁する公園なので、どこから見てもよさそうだ。
目の前360度に東京湾と横浜港が広がる絶景!
駐車場に到着した午前5時半にはまだ暗かったが、午前6時半を過ぎて空はかなり明るくなってきている。
徐々に白んできて、景色がよく見えるようになり、改めて見晴らしの良さに驚く。
びっくりするほど房総半島が近い。低くなだらかな山並みが際立ってきて、
夜明けが近いことをうかがわせる
お正月とはいえ、東京湾には意外とたくさんの船が停泊している。東京湾を挟んだ対岸は房総半島。水面が夜明け前の空を映して、明るさを増してくる。
停泊している船の灯りと共に、対岸の木更津の灯りも見える
房総半島の上には幅広く灰色の雲がかかっている。山並みにそって少し雲が切れているように見える部分もあり、そこにわずかな期待を込める。
北の方を見ると、川崎の工場群が見える
冬の晴れた日は放射冷却で夜明けごろに最低気温となることが多い。ここはほぼ海の上みたいな場所だから遮るものがなにもないので、寒さもひとしお。
初日の出クルーズなのか、客船の姿も見えた
とはいえ初日の出まではあともう少し。ここで太陽の出てくる位置を星座アプリで確認してみる。昨年の海の公園ではバッチリ初日の出を拝めたが、その前の大さん橋やマリンタワーではおおむね晴れてるのに房総半島の上にだけ少し雲がかかっていて初日の出が見えず、かなり太陽が昇ってから雲の切れ間に顔を出したところを見て帰った。それを思い出しつつ、ハラハラしながら太陽の出てくるあたりを見守る。
雲に覆われた山並みの1点がピンク色になってきた。たぶん、あのあたりに太陽が昇るはず
夜明け前に風が強くなり寒さがより厳しく感じられる
元旦の太陽は!?
房総半島の低い山並みのすぐ上あたりの雲が赤みがかったオレンジ色になる。雲を透かしてぼんやりと昇る太陽の位置がわかるような気がする。
時間的にもう太陽は顔を出しているはず。金色の光は見えるが、
分厚い雲で太陽自体は見えなかった
2015年は無理か。とがっかりしつつ、あきらめ切れない気持ちで東の空を見守る。
「見えないね」「あのあたりかな」「ダメか」という声が聞こえてくる。あたりを見渡すと、だいたい300人くらいの人が公園の長い海岸線に沿って東の空を見ているようだ。
しばらくすると、東に分厚く横たわる雲の下が少し切れてきて、そこが金色の光を増していく。一部とはいえ鮮やかな朝焼け。
雲の下、山の稜線の少し上の雲がほんのちょっとだけ薄れているのか、
そこだけが燦然(さんぜん)と煌めきだした
初日の出ではないが、これはこれで奥ゆかしいご来光かも