行き止まり（?）の人道橋・小机橋

新横浜駅前を通る環状2号線を、岸根交差点で横浜上麻生道路を西へと向かうと、第三京浜と交差する。その橋をくぐってすぐの、第三京浜沿いに南下する山道を上ってゆくとそこにはマンションが建ち並ぶ。するとすぐ、第三京浜にかかる人道橋（じんどうきょう）が見えてくる。
　

新横浜駅前を通る環状2号線
　

横浜上麻生道路が第三京浜と交差する
　

第三京浜を過ぎてすぐの山道を上ってゆく
　

第三京浜の人道橋・小机橋
　

人の通る気配がない

一見丈夫そうな普通の橋だが、突き当たりまで進むと行き止まりになっているように見える。
　

投稿にあった写真
　

正面に設けられた柵。確かにごみが散乱している

まずは正面の空き地の入り口には鉄パイプなどでつくった柵がつくられている。つぎに右側の柵には「東日本高速道路」による立ち入り禁止の看板があり、それ以上は進めない。さらに左側は柵づたいに道らしきものはあるが、草が生い茂っていて歩ける気がしない。

そのため「この道は行き止まりなのか？」と思わせるのだ。
　

右側の柵に掲げられた、東日本高速道路京浜管理事務所による立ち入り禁止の看板
　

空き地の奥は竹林だ
　

左側には柵づたいの草が生い茂る道（？）がつづく
　

使われているように見える高速道路上の人道橋・小机橋

空き地の奥は竹林になっている。そして竹林の下は崖になっていて、崖崩れ防止のコンクリートで固められている。下から上にのぼってくることはできそうもない。　　　　　　　　　　　　　　
　

竹林の下は急な崖になっている
　

ふもとから孤立した竹林の山、といった印象だ

投稿には「以前ここに人家があった」とある。もしそうだとしたら、人道橋からふもとへつづく道が見当たらないため、この橋は、竹林の山の上の空き地に住んでいた住人のためだけにかけたもののようにも思われる・・・。

人が住まなくなった今、誰が何のために空き地に柵をしたのだろうか？　そしてこの橋は本当に行き止まりなのだろうか？
　

衛星地図で見ると、小机橋の先で道が消えているように見える※小机橋マーク

小机橋のとなりにかかる人道橋、土井之谷橋（どいのたにはし）に場所を移動してみると、人や車が行き交っている。まるで生きている橋と死んでいる橋といった対照的な光景だった。
　

青が小机橋で、緑が土井之谷橋。小机橋は地図上でも道として白く塗られていない
　

土井之谷橋
　

土井之谷橋には車や人が行き交っている
　

土井之谷橋から小机橋を望む
　

人気のない小机橋

謎の小机橋について、周辺の住民にお話を伺った。

ある地元に住む男性は「あのあたりは土井谷戸（どいやと）と言って、山の上に畑が多かった。あそこはKさんの土地だったんだけど、今から50年以上前、高速道路ができる際に山から今のJR小机駅の近くに引っ越したんだ」と教えてくれた。