本日オープン戦! 本州を飛び出し横浜DeNAベイスターズ「宜野湾(沖縄県)春季キャンプ」の様子をレポート!
ココがキニナル!
横浜DeNAベイスターズの宜野湾春季キャンプの様子は?中畑監督の今シーズンの意気込みもキニナル。(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
レギュラー争いを感じさせる緊張感のある練習が行われていた。「開幕投手は久保投手、最低でもクライマックス進出」と中畑監督は前向き。
ライター:山口 愛愛
昨年は5位ながらも好材料の多いDeNAベイスターズ
球春到来。3月1日(日)に春季キャンプを終え、いよいよ3月4日(水)から横浜スタジアムでのオープン戦が始まる横浜DeNAベイスターズ。昨年は5位に甘んじながらも、好要素が目立ち、明るい春を迎えようとしている。
初のクライマックスシリーズ進出へ向け、ファンの期待も高まる
昨シーズンを振り返ってみると、投手陣では先発の久保康友(くぼ・やすとも)投手が12勝(セ・リーグ2位タイ)、井納翔一(いのう・しょういち)投手が11勝(セ・リーグ3位タイ)、ルーキーながら65試合に登板した抑えの三上朋也(みかみ・ともや)投手は21セーブ(セ・リーグ4位)を上げる大車輪の活躍。ここ数年、投手陣のやりくりに苦労がうかがえたが、ようやく先発ローテーションから、中継ぎ、抑えまでの形が確立されたといえる。
野手陣では、6月から入団したキューバの至宝、ユリエスキ・グリエル選手が長打力を見せつけ、打線に厚みが増した。今年は弟のルルデス・グリエル Jr.も入団し、兄弟ホームランが実現するかもしれない。筒香嘉智(つつごう・よしとも)選手は打率3割、ホームラン22本と成長が著しい。ドラフト1位で入団し、早6年目。去年の活躍は、1年生ながら名門横浜高校で4番を務めた打撃を彷彿させ、未完の大器がようやく花開くと地元ファンも熱が入る。
2015(平成27)年のスローガンは「導」(みちびく)
ほかにも一昨年大ブレイクした梶谷隆幸(かじたに・たかゆき)選手が39盗塁で盗塁王の初タイトルを獲得し、バッティングとともに期待が寄せられる。それに加え、即戦力となり得る新人選手たち。
ドラフト1位で獲得した、山崎康晃(やまさき・やすあき)投手は東都大学リーグ最優秀選手に選ばれた本格右腕。野手には横浜高校出身で日本新薬から入団した倉本寿彦(くらもと・としひこ)選手や、国学院大学卒、強肩強打の山下幸輝(やました・こうき)選手など、内野手争いの刺激材料も充分だ。
そんなDeNAベイスターズは2月1日から1ヶ月間、春季キャンプで、今シーズンのスタートダッシュに向けての土台をつくってきた。
終盤はオープン戦や練習試合の実戦が中心だが、どんな練習をしているのか、キャンプの見所と楽しみ方と併せてお伝えしよう。横浜を飛び出し、沖縄・宜野湾(ぎのわん)へ向ったのであった!
打撃練習からブルペンまで選手の調子が丸わかり
じつは毎年、仕事でもプライベートでも沖縄キャンプに足を運んでいる筆者。沖縄の輝く海と空の青さのせいもあるだろう、何度来ても球場が近付くと胸が高鳴る。
門をくぐって球場入口へ
DeNAベイスターズの一軍キャンプ地、宜野湾市立野球場周辺はベイスターズカラー一色。キャンプを楽しみにしている沖縄の地元の人たちや、観光旅行を兼ねた横浜ファンが集りにぎやか。シーズン中の緊迫した雰囲気とは違い、芝生に敷いたレジャーシートの上でオリオンビールを呑みながら鑑賞している人などもいて、穏やかな空気だ。
選手の旗がお出迎え
間近で写真を撮れるのもキャンプならでは
ファンにもわかりやすい、球場案内図
しかし、1歩グラウンドに入れば引き締まった選手の顔が並び、見守る監督、コーチとともに熱を帯びた雰囲気。各選手それぞれが身体をほぐした後、午前10時。全体のウォーミングアップが始まった。
ミーティングを終え、練習開始
外野の芝生で体をほぐす
中畑監督が真剣な眼差しで選手を見つめる
スタートダッシュ、キャッチボールの後、投手はファウルゾーンでノック練習。
川村コーチ(日本一になった1998〈平成10〉年の開幕投手)がノック
「ハマの番長」三浦大輔(みうら・だいすけ)投手
41才とは思えない、軽快なフィールディング。
ローテーションの可能性もある甘いマスクの国吉佑樹(くによし・ゆうき)投手
山口俊(やまぐち・しゅん)投手はボールをはじいてしまい「もういっちょ」と声が飛ぶ
巨人、オリックスを経て新加入した東野峻(とうの・しゅん)投手が華麗にジャンプ
午前中、野手は守備の全体練習。各ポジションのノックから、投手陣の半数が加わり、中継やベースカバーなどの連携プレイを磨く。「ノーアウトランナーなし」「ワンアウトランナー1塁」などの場面を想定し、どこでアウトを取るか声を出しながら、スピード感溢れる練習が展開する。
ピッチャーゴロで、サード、セカンドのゲッツー!
声を掛け合い、ピッチャーがファーストベースに入る
レギュラー争いが激戦の外野も熱が入る