出店取り止め？

はまれぽで戸塚区戸塚町にある「ブリヂストン横浜工場下郷地区」の跡地問題を報告してから1年以上が経過した。その後も読者の皆さまから進展に関する投稿をいただいたため、再び調査を開始した。
　

JR戸塚駅から約3km
　

「ブリヂストン横浜工場下郷地区」は1938（昭和13）年に操業を開始した戸塚区柏尾町の「ブリヂストン横浜工場」の一部門。敷地面積は約6万平方メートル（横浜スタジアム約2.3個分）で、自社所有の敷地で主にウレタン製品の加工を行っていた。
　

自動車部品などにも使われるウレタン（同社ホームページより）
　

しかし、社の方針から国内各地の別工場に機能を移転。2013（平成25）年6月に工場を閉鎖し、同年8月から解体工事を開始していた。
　

2014（平成26）年6月の取材時も工事中だった
　

当時は隣接する環状3号線（磯子区杉田―都筑区佐江戸町、28.17km）側から栄区金井町の金井公園側の工場敷地全体を覆うように白いシートがかけられていた。しかし、1年以上経った2015（平成27）年9月に再度現地を訪れると、一部だがシートが撤去されていた。
　

環状3号線の本郷台側からは全景が見渡せる
　

2014（平成26）年当時の住民の話によると、地盤が弱いので補強工事を行っているとのことで、取材時は重機を使って「既存杭の引き抜き」と「埋設管の撤去」という工事が行われていた。しかし、今は重機はおろか、車両の出入りすらない。

これは、工事が終わり、複数の近隣住民が口にした「2階建てのイトーヨーカドー」着工に向けての準備中ということだろうか。
　

いよいよ着工なのか？（写真はイメージ）
　

しかし、取材を進めると、住民から意外な声が多く上がった。

工場跡地から徒歩5分ほどにある荒井市場で買い物をしていた70代の夫婦は「今年になってシートの一部はなくなったが、工事が終わってからどうなるのかという説明は一切ない」という。

また、環状3号線近くで買い物帰りという40代主婦から聞いた話では「イトーヨーカドーは出店がなくなったという話を噂程度だが聞いた。正直、どうなるのか分からない」とのことだった。