横浜市消防職員が、勤務中に賭けマージャンをしていたって本当?
ココがキニナル!
横浜市の消防職員が、勤務時間中に賭けマージャンをしていたそうですが、真相を教えてください
はまれぽ調査結果!
「特別救助隊」と呼ばれるレスキューチームの一隊が関わり、青葉台消防出張所にて賭けマージャンが行われていたようだ。
ライター:河野 哲弥
横浜市消防局によれば、青葉消防署青葉台特別救助隊に所属する隊員8人が、青葉台消防出張所と鴨志田消防出張所内にて賭けマージャンをしていたことが、先日30日の時点で判明した。
今年の5月から8月の間に、確認できているだけでも13回行われ、その中には勤務時間中のものも含まれるという。
その詳細や、実際にマージャンが行われていた現場の様子を確認すべく、横浜市消防局を訪ねてみた。
同局人事課のある、保土ヶ谷区合同庁舎外観
マージャンの他にも、水鉄砲で追いかけっこをしていた特別救助隊たち
対応いただいたのは横浜市消防局の人事課。
そもそも賭けマージャンが発覚したのは、同署員からの内部告発があったからだそうだ。
これに基づき調査を進めたところ以下の事実が明らかになった。
時期は5月3日から8月7日までの約3ヶ月。
夜間10回と日中3回の合計13回に渡って賭博行為が繰り広げられた。
賭けマージャンは内部告発にて発覚した
メンバーは「特別救助隊」と呼ばれるレスキューチームの隊員全8人。
人命の救助に関する専門的な教育を受けた専門部隊で、横浜市内に全18隊配置されているうちの一隊だ。
隊長は消防指令補の男性で40代。他、30代の消防士長の男性4人と、20代の消防士の男性3人を含む。
場所については、青葉台消防出張所の休養コーナーと鴨志田消防出張所の寝室であることが判明している。
人事課が調査を進めていくと、賭けマージャンの他にも、隊長自らが熱湯の入った水鉄砲を使って追いかけっこのようなことをしていたこともあったそうだ。
これは勤務時間中であることが確認されており、そのとき隊員が負傷をしてしまったのだが、「訓練中に負傷した」と虚偽の報告をしていたというから驚きだ。
問題のマージャンでは、プレイ中に緊急出動があったケースも
保土ヶ谷消防署で待機する緊急車両
話を賭けマージャンに戻そう。
隊員の証言と出動記録を照らし合わせてみたところ、勤務時間中の8月7日23時8分、119番通報による出動があったのだが、この直前までマージャンをしていたこと判明した。
現場到着は5分後の23時13分であることが確認できているので、交通事情などを照らし合わせると、幸いにして直ちに出動したと考えていいとのこと。この勤務時間については、多少説明が必要だろう。
「特別救助隊」は原則24時間勤務、全8名の中から平均して5名程度が当直に選ばれる。
その間ずっと待機しているのではなく、所内においてだが休憩時間も当然ある。
自らこの職を選んで任命されたこともあり、ほとんどの隊員は休憩時間にはトレーニングなどをして過すという。
人事課は処罰を行う上で、勤務時間中か休憩時間中かを問題としているようだ。
しかし市民からすれば両者にあまり変わりはないように感じる。