伊勢佐木町~本牧へ! 『あぶない刑事』に登場した横浜市内のロケ地はどこにあるのか?
ココがキニナル!
2016年1月公開の「さらば、あぶない刑事」に伴い市内でイベントやキャンペーンはやる?/「さらば、あぶない刑事」の公開前にもう一度横浜市内のロケ地をおさらいして(ヨリアキさん/合田ましっだるたさん)
はまれぽ調査結果!
81本のTVドラマと6本の劇場映画に映る無数の横浜から、今回は伊勢佐木町、中華街、山下公園、新山下を歩いて本牧のゴールデン・カップまでを散歩
ライター:永田 ミナミ
中学生時代、こんなにダンディーでセクシーな男たちはいないと興奮しながら午後4時の再放送を楽しみにしていたが、高校に入ってまもなく、自分の風貌がオールバックもダブルのスーツも似合わないという遺伝子の悪戯に気づき動揺し、不覚にも迷走した。
あれから20数年、こうして曇りの日にサングラスをかけてイセザキ・モールに立てる日が来ると教えたら、あのころの自分は仰天するだろうか。あるいは未来の自分の乱心だと疑惑の目を向けるだけか。しまった脱線。
歩き慣れたイセザキ・モールも数々の事件現場となったと思って見るとよぎる感傷
先日、とある情報屋から2016年1月30日に公開を控える『さらば あぶない刑事』に関連するイベントが京急上大岡駅で開催されているというタレコミがあって観に行ってきた、と編集部に伝えると事態は急転。ドラマ・映画の『あぶない刑事』シリーズに登場する横浜の風景を追跡しようということになった。役得である。
1月7日まで上大岡駅1階連絡通路に展示されていた「港303」ことあのレパード
3階にはタカが乗っていたハーレー・ダビッドソンが展示され
過去作品の写真や歴代ポスター、1986(昭和61)年からの年表も一気に見ることができた
レパードは日産グローバル本社ギャラリーに展示されている(2月29日まで)
とはいえ過去にも『あぶない刑事』の代表的なロケ地をめぐる記事はあった。さらに現在、今回の『さらば あぶない刑事』のロケ地を紹介する、横浜市とのコラボレーションによる地図が配布されている(2月29日まで)。
こちらの地図は横浜駅、桜木町駅、新横浜駅観光案内所や映画館、区役所などで配布中※クリックして拡大
しかしながら『あぶない刑事』全51話、『もっとあぶない刑事』全25話、過去6作の劇場版に登場した横浜の風景はまだまだある。ただしそのすべてを見てまわって紹介、というのは無謀だろう。そこで今回は、独断ではあるがイセザキ・モールから出発して、ロケ地をめぐる散歩をしてみることに。それでは、アクション。
冷たい太陽
それではまずイセザキ・モールから大通公園、横浜公園までを歩く
さて、まずは『あぶない刑事』ドラマ第1話「暴走」に登場するのがこの時計のからくり時計
逃亡中の左翼活動家から爆弾と改造拳銃を入手した犯人が、明日まで未成年だから何をやっても少年Aだ、とデート喫茶の店長を射殺した現場である。ちなみに左翼活動家が潜伏していたアパートは、現在も磯子に奇跡的にそのままの外観で残っている。
続いてこちら現在の長者町5丁目「スパニュージャパン」はかつて「サウナニュージャパン」だった
改装前の「サウナニュージャパン」は、射殺される前のデート喫茶の店長をタカとユージが見つけて連行するところである。命が狙われているという警告を無視して出歩き、射殺されてしまうのであった。
ここ大通り公園「水の広場」は「挑発」「誤算」「多難」などいくつものドラマの回で登場した
現在はかつての噴水はなくなってしまったが、犯人を追跡したり爆弾を回収したり、いろいろなことが起こった場所である。
といった感じで、横浜公園を抜けて中華街へ。ちなみに「狙撃」では横浜公園の噴水横でタカが狙撃犯に狙われるのであった。
翼を拡げて
続いてここもいくつもの事件の現場となった中華街へ
「興奮」ではここにあった門の下を身代金のトランクを持ったタカが駆け抜けた
「ここにあった門」と書いたのは、現在の善隣門は1989(平成元)年に建てられたのでドラマに登場するものとはデザインが異なるからである。
というわけで「謹慎」に登場した門をイラストで再現してみた
さて、善隣門をくぐって中華街大通りのなかほどまで進み、香港路を右に曲がると「襲撃」に出てくるシーンが現れる。
劇中では「安記」の「記」だけが映り「順海閣」の看板は少し違うがこのアングル
そして「華正樓」や「重慶飯店」といったあぶない刑事お馴染みの店を横目に山下町交番を鋭角に左折、日本大通り方面へと歩いて、大桟橋通りを右折する。