「浜マーケット」付近の変な名前の駄菓子屋とは?
ココがキニナル!
以前、磯子区に不思議な名前の店がありました。腰越プール前にあった駄菓子屋”とっきょ”。段ボールを積んでおもちゃを売っていた”うっぷ”誰かが勝手に付けたかもしれません。由来が気になる。(たたたさん)
はまれぽ調査結果!
「うっぷ」というあだ名は近隣に住む人により、店主の口癖からつけられたもの。「とっきょ」もあだ名と思われるが、由来は不明。
ライター:小方 サダオ
磯子区の浜マーケット
磯子区にある浜マーケットとその周辺に、「とっきょ」や「うっぷ」なる変わった名称のお店があったという。正式な店名ではなく、誰かがつけたあだ名かもしれないというが、なぜそんな変わったあだ名になったのだろう。
戦後の闇市が元で、始まって70年以上経つ磯子区の商店街「浜マーケット」。そんな歴史ある商店街にあった、不思議な店名の由来を調べるために、現地へと向かった。
国道16号線沿いにある「浜マーケット」(Googlemapより)
国道16号線に面し、JR根岸線の根岸駅と磯子駅の中間あたりに位置する「浜マーケット」。
国道16号線に面する「浜マーケット」
アーケードの下に、さまざまな商店が並んでいて、店員の元気なかけ声が活気を感じさせる。
国道16号線側の「浜マーケット」の入り口
アーケードの下に長く伸びる商店街
国道16号線の反対側の入り口
木造の2階建ての商店同士は隣接しているものが多く、同じく闇市から始まったという六角橋商店街を思い出させた。
歴史を感じさせる木造2階建てのお店
古き良き昭和の風情を残す、貴重な商店街といえよう。
商店街の人たちに話を伺う
まつのや菓子店店主の三木さん(左)と旭屋履物店の店主中里さん
早速商店街の人たちに、駄菓子屋さんの「とっきょ」やおもちゃ屋さんの「うっぷ」というお店について伺うと、三木さんと中里さんは「以前、宮崎おもちゃ店というおもちゃ屋はありました。宮崎勉という人が経営していたので、通称ベンちゃんと呼んでいましたけれど、『うっぷ』などとは呼んでいませんでした」
「また浜マーケットの入口にもおもちゃ屋がありました。アキバ系のフィギュアなどを売っているお店で、中尊寺ゆつ子という漫画家の弟さんが経営していました。お店の入り口に段ボールを積んでその中に商品を入れて売っていましたから、そのお店のことかもしれませんね」と答えてくれた。
フィギュアなどを売っていたお店のあった場所
投稿のおもちゃ屋さん「うっぷ」は、段ボールを積んでおもちゃを売っていたとあったので、そのアキバ系フィギュアの店があったという場所に行ってみた。
周辺のお店の人たちに伺ってみたが「うっぷ」などとは呼ばれていなかったようだった。だが、駄菓子屋さんの「とっきょ」と呼ばれていたお店の場所は分かった。
腰越公園プールの前にあったという
そこで「とっきょ」があったという、腰越公園プール方面に向かうことに・・・。
浜マーケットを北上したところに「とっきょ」があった
浜マーケットから徒歩5分ほど。「とっきょ」の跡地は駐車場になっている
近くの理容店の店員に伺うと「確かに昔から『とっきょ』と呼ばれていましたが、理由は分かりません。プールの利用者や、磯子小学校の子どもたちを相手にしていましたが、店主のおじいさんの跡を息子さんが継ぎました。しかしどちらも亡くなってしまい、今はお孫さんが近くに住んでいるだけです」と答えてくれた。