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白楽の昭和の香り漂う銭湯「親松の湯」に突撃!

ココがキニナル!

大きなお風呂は魔法の湯!がキャッチコピー!日替わり薬湯、マイナスイオン、アルファー波、遠赤外線と盛りだくさんな銭湯!親松湯を突撃レポしていただきたいです(あめまさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

1929年創業「親松の湯(しんまつのゆ)」は親子3代に渡り受け継いできたものをできるだけ長く残していくことがモットーの、味わいのある銭湯

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ライター:山崎 島

山崎の思う銭湯の大きな魅力のひとつは「昭和の雰囲気」を味わえることだ。今まで行ったどの銭湯も一昔前の時代を感じさせられる部分があり、お湯だけでなくつかの間の懐かしさにも浸る。
 
新しく作られる「銭湯」のほとんどは大型のスーパー銭湯だし、今まで私たち日本人の間に根付いてきた「銭湯」って、すごい造りのラブホテル同様、少なくなってしまうのではないだろうか。と編集部・山岸に話したら、今更? って顔された。



そうだ、銭湯行こう



ということで神奈川区・東急東横線白楽駅が最寄り駅の「親松の湯(しんまつのゆ)」へと行ってきた。
 


東急東横線白楽駅から徒歩約10分

 

横浜上麻生道路から小道に入った所に「親松の湯」はある。
 

し、痺れる!

 
外観から昭和感あふれ、1人ふるふると痺れる。

お店の前には松の木がボーンと生えているし、立派な屋根もついているし、看板の字体もいい感じ。

女湯だけではなく、男湯も見せていただきたかったため、開店前に銭湯へ伺った。
 


玄関には木のカギの下足入れ
 

シャンプーセットやかみそりなどのほかに、民芸品などが飾ってあるカウンター
 

使い込まれた家具が心地よいロビーは大きな窓があり、開放的だった

 
どこが、というより、その空間全体から懐かしさを感じる「親松の湯」の創業は1929(昭和4)年。現在のオーナーである、3代目・堀正義(ほり・まさよし)さんのお祖父様が開業した。
 


3代目の堀さん

 
初代オーナーさんは新潟出身。横浜へと出てこられ、いろいろな職業を経験された後、この場所で銭湯を作られたのだそう。元々「親松の湯」は現在の横浜上麻生道路上にあったが、道路を開通させるにあたって1953(昭和28)年にこちらに移転した。

「私が幼いころ、白楽だけでも銭湯が約50軒近くありましたが、今では神奈川区で7軒ほどになってしまいましたね。知り合いのお店も多く閉店してしまいました」と堀さん。

「親松の湯」には閉店したお店から受け継いだという機械や家具もあるのだとか。どんどん古い銭湯が無くなっていく中、堀さんは建物の傷んだ部分を修繕し、古い形をできるだけ長く残していこうとしている。
 


玄関のかさ入れは、とても古い貴重な物 
 

ロビーのマッサージ機も古い。利用客も多いのだとか

 
2015(平成27)年4月には天井の大規模な修繕のため、およそ1ヶ月間お店を閉めた。屋根は湯気によって痛みやすく、全体を取り換えるという大規模な工事だった。「以前は天井がもっと高く解放感があったのですが、震災に備え建物一つ分低くしました」とのこと。
 


改修工事前の屋根の写真。窓が付いていた

 
「親松の湯」は常連客が多く、時々神奈川大学の生徒がグループで来店する。「昔、神大生で、お風呂入りに来てたんです」と顔を見せる卒業生も少なくない、と堀さんは嬉しそうに語られた。

名前については「祖父母の名前が新次郎と松で、二人の名前をとったのだと聞きました。たくさんの人に親しんでほしい、ということで『親松の湯』と漢字を変えたそうです」とおっしゃっていた。なんとも昭和ロマンスな由来がある。
 


この松はお店を移転した時からある、シンボル
 

秀逸なキャッチコピーにつきましては

 
表にある看板のキャッチコピーは堀さんのオリジナル。温泉関係の広告を見て「お湯は万病に効く」という言葉からインスピレーションがわいたのだとか。

「親松の湯」では、近所の保育園の「浴育」に協力しているという。子どもたちがたくさん湯につかっている様子は、是非一度見てみたい。

入浴料はカウンターのパネルによると、大人470円・中人200円・小人100円。大人と来たら確かに中、小と続かせたいものである。フェイスタオルのレンタルは無料、フェイスタオル・せっけん・シャンプーとリンスのセット(購入)、バスタオルのレンタルはそれぞれ100円。「サウナは入浴料プラス100円でバスタオルもついてくるので、お得です」とのこと。