街を舞台にした大規模合コン「濱コン」、第2回は何が変わった?
ココがキニナル!
関内を中心に行われた大規模合コン「濱コン」、第2回目はどんなパワーアップをしたのですか?
はまれぽ調査結果!
参加人数約1,200人、前回より倍のスケールで実施されました。「アフターパーティ」などの新たな試みも行われたようです。
ライター:河野 哲弥
地域活性化の新たなスタイル、街を舞台とした合コン
秋分を過ぎ、空に街に涼気の気配が感じられた9月24日。
今回で第二回目となる「濱コン」が、中区にある「関内さくら通」を中心に行われた。
主催するのは、横浜出身の有志による「濱コン事務局」と、「関内まちづくり振興会」。
合計約1,200人の男女が、関内の29店舗の飲食店を自由に利用しながら、出会いの機会や各店の料理などを楽しんだ。
なお、参加対象は20歳以上の男女で、参加費は男性:6,500円(税込)、女性:4,000円(税込)となる。
1,000人を超える男女が関内に集結
今年6月に行われた第一回目と比べ、人数や店舗数が約倍となった今回。規模だけではなく、豪華なアーティストを招いた「アフターパーティ」や、他の自治体に向けた地域活性化のための「ミニセミナー」など、今回初の試みも各種行われた。
こうしたパワーアップの中、参加者や参画店舗はどのような想いを秘めていたのだろうか。
前回に引き続き、密着レポートを行ってみた。
あえて「入れ替え制」を採用せず、出会いの機会を優先
今回の予定人数は1,000人。
ところが事前応募では約3,000人の申し込みがあったため、急きょ定員を200人増加することになった。
中心メンバーの渡邉さん(右)と、宇佐美さん(左)
対するボランティアスタッフは、公式サイトなどを通じて集まった約70人の有志。
主催者の渡邉さんによれば、前回は社会人が中心だったものを、今回から学生主体に切り替えたとのこと。彼らにはこの機にノウハウを学んでもらい、いずれ運営の一部を引き継いでいきたいと話す。
受付は、みなとみらい線「馬車道」駅構内で行われた
「濱コン」では、参加者には最初に行く店だけが指定され、後は自由に各店に出入りするというスタイルを取っている。他の「街コン」にあるような「総入れ替え制」は行っていない。
例えば13時の部、15時の部、17時の部のように、時間と人数を固定した方が、もしかしたら運営は楽なのかもしれない。しかし、これだと「出会いの機会」は3回しか与えられないことになる。
このリストバンドが参加者の目印
前回の参加者からは、「混んでいて人気のお店に入れない」などの意見が一部にあった。
しかし「出会いの機会」を重視して、あえて回遊性の高い方法を採用したとのこと。
その分、倍以上に増員されたスタッフによる密な連絡でカバーしていくと、渡邉さんは語った。
最初の店舗だけ指定されるのは、前回と同じ仕組み
落ち着いて座ることのできる環境を選ぶか、たとえロスタイムなどがあったとしても一度のチャンスを主体的に狙えるキッカケを選ぶか、これは好みが分かれるところだろう。
参画店舗の「想い」はどうなのだろう
6月に行われた第一回目の参画店は15店舗だった。
どうやら、その全ての店が今回も協力した訳ではなさそうだ。
「料理を楽しんでもらえているか不安」と話すのは、老舗「オリヂナル・ジョーズ」の芝崎支配人。
イタリアンレストランの同店では、ピザのように作るのに時間がかかる料理がいくつかある。
このため、前回では料理を待っている間に店を出て行ってしまうグループなどが散見され、サービスのタイミングに苦労したそうだ。このため、今回は参加を見送っている。(※ 同店はこの10月11日で残念ながら閉店となるが、「濱コン」と閉店は何ら関係がないとのこと)
今回参加を見送った「オリヂナル・ジョーズ」
一方、単品などの提供を減らし、ビュッフェスタイルをメインとしたのが「喜びの里」。
こうすることで、なくなりそうなメニューとそうでないメニューを予測しながら料理できるという。
料理の出し方に工夫を凝らすという、「喜びの里」高山店長とスタッフさん
今回、このやり方は他の多くの店でも取り入れられたようだ。
「ビストロ酒場」の吉田店長によれば、「こうして、何回か経験しながらノウハウをつかんでいきたい」とのこと。
初参加の「スピニングリル横浜」
この8月1日にオープンしたばかりなのは、「ロティサリーチキン」をメインにする「スピニングリル横浜」店。
初参加を前に山岡取締役は、「すべてが未知数なので、やりながら覚えていくしかない」と不安の様子だった。
こうして各店各様の想いが交錯するなか、いよいよスタートの13時がやってきたようだ。