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大岡川沿いの桜の木がバサバサ伐採されているって本当?

ココがキニナル!

南太田駅のあたりの大岡川沿いの桜の木が、バサバサと伐採されてしまっているんですが、なぜそんなことになってしまってるんでしょうか?調べてみてください。(ジョンソンさん)

はまれぽ調査結果!

大岡川プロムナードでは樹勢が衰えるなど植替えの必要な桜を伐採し、歩道整備とあわせて新たに桜を植樹している!

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ライター:大和田 敏子

大岡川沿いの桜は、横浜の桜の名所の一つ。


花見客でにぎわう大岡川(提供:大岡川桜まつり実行委員会)


その桜がバサバサと伐採されているとなると、これは大変!
早速、投稿にあった京急線南太田駅前付近の大岡川沿いに行ってみることにした。



このあたり!


取材日は3月上旬


歩道の工事が行われているらしい。工事期間は3月31日まで


南太田駅近く、山王橋から黄金町のあたりを歩いてみたが、桜の木がバサバサと伐採されたかどうかはわからないのが正直なところだ。
 


掘り出された根もあるが・・・

 
そもそも、大岡川の桜はいつごろから植えられていたのだろう。少し調べてみた。

かつて横浜の桜の名所としては、三溪園、横浜公園、野毛山、掘割川がよく知られていたようで、彩色絵葉書も多く残っている。

『大岡川の桜と南区の懐かしの風景 横浜開港150周年』によると、大岡川の桜は明治後期に中里から蒔田橋の流域を中心に植えられ、以降、桜の名所になっていったようだ。

大正から昭和にかけて推移などは不明だが、南区の資料には「大岡川プロムナードは昭和55年度から平成2年度にかけて整備が行われ、約3.5kmの区間に戦前から植えられていた桜とあわせて505本におよぶ豊かな桜並木が形成されました」と記載があり、新しい桜と戦前に植えられた桜が混在していたと考えられる。



大岡川プロムナード再整備とは!?



歴史ある桜のことが少し分かってくると、ますます、本当に桜がバサバサと伐採されたのかどうかがキニナってきた。

そこで、担当の部署を訪ねて事情を伺うことにした。
 


向かったのは、横浜市南区南土木事務所
 

担当はここ!

 
横浜市南土木事務所副所長の井上義晃(いのうえ・よしあき)さん、道路係長の桐ケ谷直人(きりがや・なおと)さん、道路係の秋吉郁子(あきよし・いくこ)さんに話を伺った。

ズバリ、キニナル疑問をぶつけてみると、答えはいたってシンプル。
投稿にあった南太田駅付近は、歩道の整備に合わせて倒木の危険性のある老朽化した桜などを伐採して、植え替えしている最中だという。なるほど、そういうことだったのかと納得!

その経緯や今後の計画について詳しく伺った。
 


資料を用意し説明していただいた

 
南区では、桜が広く区民に親しまれており、2001(平成13)年1月、南区の花を「さくら」に制定した。
 


南区マスコットキャラクター「みなっち」(南区ホームページより)

 
2006(平成18)年3月、区民と協働で区の花「さくら」を守り育てることを目指す「南区さくら保全・活用計画」を策定。その中で、樹木医による大岡川プロムナードの桜並木の樹木診断を行ったところ、半分以上の桜に治療や植替えなどが必要と判明したため、桜並木を将来の世代に良好な状態で引き継げる計画とした。

また、桜の根上がりによって歩道が凸凹になっていたり、歩道の幅が狭かったりといった問題があり、地区懇親会やプロムナード利用者からも改善を求める声が挙がっていたという。
 


整備前。木の根元が盛り上がっているのが分かる(提供:南土木事務所)

 
そこで、南区ではプロムナードの状態を改善し、魅力を向上させるために、2007(平成19)年9月、大岡川プロムナード再整備計画を作成し、平成20年度から再整備を行っている。

整備の内容は、倒木などの恐れのある桜の伐採と植替え、歩道の凸凹の部分の整備、歩道の狭い部分の拡幅だ。
 


大岡川沿いの歩道が整備される(提供:南土木事務所)
 

大岡川プロムナード整備予定エリア(提供:南土木事務所道路係)*画像をクリックで拡大

 
再整備エリアは弘明寺商店街にある観音橋から下流。上流から下流に向かって右を右岸と呼ぶ。

平成20年度~平成23年度の第1期が観音橋から蒔田公園までの右岸、平成24年度~平成26年度の第2期が観音橋から清水橋までの左岸で、既に終了している。

2015(平成27)年度は第3期の区間で、蒔田公園から日枝町3丁目まで右岸の整備。
2016年度は引き続き第3期の残り部分や第4期の工事を行っていく予定だという。
 


伐採された桜の切株(提供:南土木事務所道路係)

 
桜のような落葉樹の植樹は葉の落ちてからの季節が望ましいため、次年度の工事も秋以降に施行されるそうだ。