弘明寺近くの蛇のようなクネクネ道の正体は?
ココがキニナル!
弘明寺近くの大岡小学校の横の道が蛇のようにクネクネな理由が知りたいです!(はまれぽ初心者さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
近くの交差点で、スピードの出しすぎで事故を起こす車が多いため、減速させる目的で作られたスクールゾーンと重なっていることも関係あると思われる
ライター:小方 サダオ
曲がりくねった道
南区にある大岡小学校の横の道路が蛇のようにクネクネしているとのことだが、どのような変わった曲がり方をしているのだろうか? 曲がっている理由も調査するべく、早速現場に向かった。
大岡小学校は、横浜市営地下鉄ブルーライン弘明寺駅から徒歩6分ほど。
横浜市営地下鉄弘明寺駅
活気あふれる弘明寺商店街
川幅の広い大岡川
買い物客でにぎわいを見せる弘明寺商店街を進むと、大岡川にあたる。川沿いを大岡小学校方面に向かう。
大岡小学校(青矢印)の隣りを流れる大岡川 (Googlemapより)
大岡川は湾曲して流れていて、それに沿って道路が作られているため、投稿のように道が曲がりくねっている。しかし川に沿って曲がっているといえる。
大岡川沿いの側道
川に沿って道が曲がっている
しかし大岡小学校に近づいたとき、一部極端な曲がり方をした道路を発見した。
手前の木を超えたあたりから、歩道の幅が急に広くなっている
広い場所はそれまでの4倍ほどの広さがある
広い歩道の外側に側道が通っている
急カーブを描く側道
川の流れは比較的緩やかなのに、それに沿った道路が円を描くような急カーブになっている。
それは川と道路の間の歩道スペースが広く空けられているからであり、道路が歩道をよけて曲がっているからのようだった。ここが投稿の場所なのだろうか。
大岡川プロムナード
近くの看板を見ると、「大岡川プロムナード」という整備された通りのようだ。この広い歩道には、「水辺の遊歩道」という川に下りられる場所の階段が作られている。
この階段などを作るために、歩道スペースを三角形に近い形で広く取ったのだろうか?
「水辺の遊歩道」に下りる階段
「水辺の遊歩道」
歩道の幅が広い場所(Googlemapより)
その先へ進むと、川沿いの歩道スペースはほぼ同じ間隔になった。どうやらこの階段のある歩道上だけが不自然に広いようだ。
川と側道が一定の間隔で続く
ただ、蛇のようにクネクネしているというわけではなさそうだ。引き続き、大岡小学校まで歩いてみる。
大岡小学校
蛇行した道路(青矢印)(Googlemapより)
すると小学校の横にまさに蛇のようにクネクネ曲がる道を発見した。
スクールゾーンは30km制限
ここはスクールゾーンでもあるようで、車のスピードを落とさせるために作られた道のように思われた。
まっすぐな道より車は走りづらそうだ
そこで近くに住むMさんに伺うと「以前はまっすぐの道で、ガードレールがあったのですが、事故は多かったです。一方通行の狭い道路でスピードを出す車が多かったことや、学校の壁や樹木が視界を遮り、交差する道路からの車が見えにくかったこともありました。今は見通しが良いように、交差点付近の樹木の伐採などを行っています」
事故がよく起こっていたという交差点
以前は学校の壁や樹木があり交差する道路から来る車が見えにくかった
投稿の道の先は鎌倉街道に合流する
鎌倉街道の直前も少し曲げて作られている
「20年前の夜、交差点での衝突事故で死亡者が出ましたが、この曲がった道になってからほとんど事故はなくなりました。また近くで警察がスピード違反などの取り締まりをしていることも事故防止に影響しているかもしれません」
「ここがスクールゾーンになっていることで、クネクネの道が作られたのかもしれませんが、このあたりは子どもだけではなく、お年寄りも多く通ります。当時の小学校側や地域の人たちの声でこの道路が作られたのではないでしょうか?」と答えてくれた。
小学校側の声で作られた可能性があるとのことで、大岡小学校の猪熊(いのくま)副校長に伺うと「われわれが数年前に赴任したときには曲がりくねった道路でしたので、学校側としてはこの道路を作られた経緯は分かりません」と答えてくれた。
小学校の川沿いの道も曲がっている
投稿にあった道路は車を減速させる目的で作られた道路なのだろうか。
よく見ると小学校の川沿いの道路も、川の流れに沿っているために曲がっていて、車を減速させるための自然にできた道路のようであった。