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「開かずの踏切」がある南武線津田山駅が橋上化、どう変わる?

ココがキニナル!

南武線津田山駅が橋上化するらしい。南武線で唯一エレベーターがない駅はどう生まれ変わる?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

2017年1月に橋上化工事に着工し、2019年一部供用開始予定。総工費約22億円で、エレベーターを3基設置する。住民は早期完成を熱望

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ライター:はまれぽ編集部

駅舎を橋上化



川崎市は同市高津区のJR南武線津田山駅について、線路の上に駅舎と自由通路を新設する橋上化(きょうじょうか)工事を行う。

議会の承認を経て2016年7月ごろにJRと施工協定を締結。JRが施工業者を選定後、2017年1月をめどに着工。2019年度末の工事完了を目指す。総工費は約22億円。
 


橋上化工事が決まったJR津田山駅
 

なぜ橋上化することになったのか。背景や今後の見通しについて、川崎市まちづくり局交通政策室広域交通対策担当の藏内政之(くらうち・まさゆき)担当課長に聞いた。
 


取材対応してくれた藏内担当課長
 

川崎市内のJR南武線では武蔵溝ノ口駅から北の稲田堤、中野島、宿河原、久地、津田山の5駅は片側改札になっていて、駅利用者の安全性・利便性の確保が課題となっている。
 


改札は1ヶ所しかない
 

5駅のうち、1日当たりの乗降客数が最も多いのは稲田堤駅で約5万人。一方、津田山駅は約8000人だが、同駅には特別な事情があるという。

津田山駅は南武線で唯一バリアフリー化されていない駅であると同時に、隣接する「津田山第一踏切」と「平瀬第二踏切」は午前7時から8時までの1時間、最大40分も踏切が下りる「開かずの踏切」になっている。
 


 

1時間のうち、20分しか通行できないという
 

両踏切は歩道との距離が非常に短い。さらに、隣接する市立下作延(しもさくのべ)小学校の通学路になっていて、全校児童の約6割に当たる230人が横断する。

市が同校に調査したところ、児童が踏切近くで自転車などと接触する事故が過去3年で5件発生している。また、南武線で事故が発生した場合は踏切が長時間遮断し、登校できない児童もいるという。
 


学校生活に支障も
 

藏内担当課長によると、児童の安全確保やバリアフリー化による駅利用者の利便性・アクセスの向上が喫緊の課題となっていたため、橋上化工事の実現にいたったという。