「開かずの踏切」がある南武線津田山駅が橋上化、どう変わる?
ココがキニナル!
南武線津田山駅が橋上化するらしい。南武線で唯一エレベーターがない駅はどう生まれ変わる?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
2017年1月に橋上化工事に着工し、2019年一部供用開始予定。総工費約22億円で、エレベーターを3基設置する。住民は早期完成を熱望
ライター:はまれぽ編集部
自由通路が通学路に
JR南武線津田山駅の橋上化に際し、新駅舎はホーム中央に整備する。
完成後のイメージ(提供:川崎市)
駅舎は線路の上に設け、延長55メートル、幅4メートルの自由通路を整備。この自由通路は下作延小学校の通学路として定める予定になっている。
この通路が・・・
こうなる(画像はイメージ。提供:川崎市)
橋上化に伴ってエレベーターを自由通路の南北に各1基、ホーム用に1基の計3基設置する。
整備スケジュールは2017年1月ごろに橋上駅舎と自由通路の工事に着手。2019年3月に整備を終え、一部使用を開始する。
橋上駅舎完成後に現在の駅舎を撤去。すべての工事を2020年3月までに終わらせる。
橋上駅舎が整備される予定の場所
総工費は2016(平成28)年5月時点で22億441万1000円を見込んでいて、川崎市が19億9441万7000円、JRがバリアフリー施設整備費用の相当額と既存駅舎撤去費用などで2億999万4000円を負担する。
今後については津田山駅と同時進行している稲田堤駅の整備が終了後、久地駅または中野島駅、最後に宿河原駅という順で整備を行っていく。
住民の声は?
津田山駅橋上化について、地元住民はどう思っているのか。普段から同駅を使うという20代から80代の男女計15人に話を聞いた。
近隣に住む60代男性は「子どもたちの通学時間もそうだが、お盆やお彼岸の時期だと、近くの霊園に行く人で混雑して危ないと感じることがある。早期に実現してほしい」とのこと。
川崎市営の「緑ヶ丘霊園」に向かう人で混雑することもしばしば
また60代女性は「本当に待ち望んだ。近隣に大型マンションもできて、昔とは駅を利用する人のニーズも変わってきているし、高齢化も進んでいると思う。市議会にも要望してきたが、1日でも早く完成させてほしい」と話してくれた。
高齢者からは「道幅が狭く、車が怖い」との声も
また、この女性も指摘していたが生後間もない子どもがいる20代女性は「エレベーターがないので、ベビーカーを使っていると本当に大変。高齢者もそうだと思う。計画には入っていないが、エスカレーターの整備もしてくれれば」と訴えた。
取材を終えて
現場を見ると、小学生の通学路としては車との距離が非常に近く、いつ事故が起きても不思議でない。
歩道は小学生でもすれ違いが難しい幅
また、津田山駅は特例であるものの、バリアフリー新法では、公共交通機関は2010(平成22)年までに施設のバリアフリー化を進めなければならないとしている。
法的に整備しなければならないということもあるが、児童や市民に何かあってからでは遅い。
市の定めるスケジュールもあるだろうが、可能な限り早期の橋上駅舎が完成することに期待したい。
―終わり―
多々野親父さん
2018年09月07日 18時25分
この駅は線路を渡った所に街道へ出るT字路に信号があり、大規模マンションと郊外型スーパーにやって来た車が駐車場から出てくると、街道へ出ようとして踏切と信号待ちになり、結果常に渋滞しているというロケーションですね。開かず、ではなく出られずと言った方が正確かな。下作延はこういう場所がいくつかありますけれど、ここは溝の口側よりひどいですね。
あまえびさん
2016年06月01日 10時45分
高架化は鹿島田にペディストリアンデッキがあるから困難かと。高架にしてデッキを潰せばいいのかもしれませんが、あそこはタワマン建築中でデッキ自体は未完成ですしそんな無駄なことをやるとは思えません。
maniacloveさん
2016年06月01日 01時56分
矢向、平間、向河原は橋上駅舎よりも高架化の方か良いと思う。矢向の留置線の問題があるけど高架ホームと地上の留置線間の車両移動はスイッチバックで動かせば矢向駅前の踏切の遮断時間大幅に減らせるだろう。ただ、区間短くても横浜市が渋るかもしれないけど