三浦海岸駅に設置予定の「どこでもドア」ってなに?
ココがキニナル!
京浜急行でどこでもドアの実験がはじまるそうです。どこでもドアって何でしょうか?(brooksさん)
はまれぽ調査結果!
ドアの数や位置が違う車両が通る路線に対応するホームドアで、2016年秋から1年間、京急久里浜線三浦海岸駅下りホームに設置する
ライター:はまれぽ編集部
未来のひみつ道具?
「あんなこといいな、できたらいいな」が近い将来、実現する?
京浜急行電鉄株式会社(東京都港区、原田一之〈はらだ・かずゆき〉社長)は、久里浜線三浦海岸駅下りホームに、アニメ『ドラえもん』の秘密道具でなじみが深い「どこでもドア(R)」を設置することを発表した。
みんな知ってる、あのフォルム! あの色!
10光年(約95兆km)までなら、どこにでも行けるという22世紀で開発されたひみつ道具さえあれば、毎日の通勤ラッシュを避けられるだけでなく、好きな時に好きな場所へ行けるという夢のような生活が送れるのではないか。そんな期待を抱いて、京急に詳細を聞いた。
「どこでもドア~」
京急によると、「どこでもドア(R)」の正式名称は「マルチドア対応ホームドア」といい、三菱重工交通機器エンジニアリング(広島県三原市)が開発を進めてきたホームドア。
一般的なホームドアは、ドアの設置に加えて、車両の改修を行うことで、車掌が行う車両のドア開閉に連動してドアが開閉するが、「どこでもドア(R)」は車両改修をしなくても自動でホームドアの開閉ができる。
車両改修なしでホームドアが開閉
「どこでもドア(R)」はドア自体を伸縮できる構造にすることで開閉部分を広めに取れるため、同じドアの数でも少し位置が違う車両が走る路線に対応が可能。また、自動でホームドアの開閉に必要なセンサー類はすべてホーム側に設置される。
そのため、複数の鉄道会社が乗り入れる都市近郊などの駅でも、車両の改修を行うことなくホームドアを設置できるようになるのが最大の特徴。
現在、京急では6車種、相互直通の都営浅草線で1車種、京成線で5車種、北総(ほくそう)線で4車種の計16車種が走行しており、車両改修などを伴うホームドアの設置には高いハードルがあった。
異なる車両でも対応するホームドア実現する
京急は2016年秋から1年間の安全性や耐久性、また車両ごとのドアと開閉位置の連携がスムーズにいくかどうか実証実験を行う。
三浦海岸駅に設置する理由について京急は「ホームが広いことや、海に近い駅なので、塩害を含む耐久テストができるため」と説明した。