本郷台駅の公務員住宅「南小菅ヶ谷住宅」跡地はどうなる?
ココがキニナル!
本郷台駅徒歩3分の「南小菅ヶ谷住宅」跡地はどうなる?公園などが検討されているようですが、いたち川に隣接していることもあり、活用方法によっては素晴らしいスペースになるのでは(こうめさん、栄区かまくらさん
はまれぽ調査結果!
2017年1月に入札を行い、同3月までに国が民間業者に売却。売却後、入札業者と横浜市が話し合いを行い、住民の意向を反映した土地活用をする
ライター:はまれぽ編集部
国有地の利用を誘導
1975(昭和50)年に完成した横浜市栄区、JR本郷台駅から徒歩約3分の国有地にある国家公務員住宅「南小菅ヶ谷(みなみこすがや)住宅」について、国は2017年3月までに土地を一般入札で民間事業者に売却する。
その後の跡地利用については、入札業者と横浜市が協議の場を持ち、市が土地利用を誘導する。国有地の跡地利用を行政が誘導するのは横浜市として初の取り組み。
2017年3月までに売却される南小菅ヶ谷住宅跡地
南小菅ヶ谷住宅については2011(平成23)年に発生した東日本大震災の復興財源に充てるため、国が売却を決定。
2015(平成27)年9月までに全378戸の退去が終わっていて、2万2076.21平方メートル(横浜スタジアム約0.85個分)の敷地に旧国家公務員住宅6棟がそのまま残っている。
退去完了後、1年以上そのままの状態(2016年12月撮影)
売却計画に合わせ、栄区では2014(平成26)年から「本郷台駅周辺地区まちづくり構想」の策定を開始。
地域住民らとの話し合いを重ね、「区民が主役のまちづくり」、「郊外の生活を支えるまち」、「水と緑と人がたたずむまち」、「福祉と文化とアートが香るまち」、「賑わいのあるまち」の5つを具体的な目標に掲げた。
「いたち川」には水鳥も飛来し、区民の散歩コースに
構想では本郷台駅前広場を「A地区」、道路を挟んで向かい側にあるスーパーやUR団地の下にある「けやきロード本郷台商店会」周辺を「B地区」、さらに道路向かいにある「南小菅ヶ谷住宅跡地」を「C地区」としている。
構想におけるゾーニング
さらに目標達成のための具体的な方針として、南小菅ヶ谷住宅とUR団地を地域貢献のために一体として捉え、「横浜市が計画的な開発を誘導する」としている。
開発に当たって、上記地図の「C地区」にある「歩行者通路1」周辺に広場を設置することは地区計画で決まっている。
都市計画で広場の整備が決まっているエリア
それを踏まえ、横浜市は「地域ケアプラザなどの高齢者交流・支援機能や区民の交流機能、子育て支援機能の導入を進める」としている。
手前のUR団地と奥に見える南小菅ヶ谷住宅の一体的な開発を市が誘導