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創業95年「尾島商店」が野毛にカフェをオープン! 老舗精肉店が作る肉料理のお味は?

ココがキニナル!

野毛のお肉屋さん、尾島商店の隣にお洒落なカフェが急に現れました。外観が似ているけれど、尾島商店とのつながりはあるの?(晴天さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

隣店の薬局が閉店後、尾島商店が長年の夢だった「Meat Cafe OJIMA(ミートカフェ オジマ)」を出店。国産牛100%の肉汁あふれるハンバーガーやビーフシチュー、焼豚なども食べられる! 

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ライター:はまれぽ編集部

はまれぽ読者より、「野毛の尾島商店隣に突如現れたカフェを調査してほしい」という投稿があった。
 


尾島商店はJR「桜木町」駅から徒歩4分ほど(google mapより)

 
そういえば、2017(平成29)年の夏ごろ、野毛の街をブラブラ歩いていて、「何か工事をしているなぁ~」と思ったことを思い出した。

今回はこの突如現れたカフェについて調査する。いったいどんなお店なのだろうか。
 
 
 

尾島商店



まず、尾島商店へと足を運ぶ。
 


1923(大正12)年創業の精肉店「尾島商店」野毛本店

 
見慣れた光景だ。
そして、尾島商店の真隣には噂の・・・。
 


キニナル投稿にあったカフェを発見!

 
店構えがとても似ている。店名は「Meat Cafe OJIMA(ミートカフェ オジマ)」となっており、名前に「OJIMA」と入っていることからも、この2店舗に関係がないわけがない。
そこで、「尾島商店」と「ミートカフェ オジマ」のつながりについて、株式会社尾島商店の尾島隆一(おじま・りゅういち)社長にお話をうかがった。
 


尾島社長

 
まるで雑誌の1ページから抜け出してきたような尾島社長。イケメンすぎて目を合わせるのも恥ずかしいが、平常心で取材を進めていこう。
 
 
 

尾島商店


 
まず尾島商店について簡単におさらいする。
尾島商店は、1923(大正12)年に横浜に創業した、神奈川県と東京都を中心に食肉の総合卸を行う精肉店。
 


焼く前から魅力的な生ハンバーグ(310円)

 
港北区鳥山町に自社工場を持ち、牛肉と豚肉をメインに肉全般を取り扱っており、肉に関連する惣菜などの製造・販売も行っている。
 


番人気の濱吟焼豚(はまぎんやきぶた)(540円/100グラム)

 
百貨店内など横浜市内に5つの店舗を持ち、代表商品の濱吟焼豚をはじめ、濱吟牛肉コロッケや濱吟煮込みビーフシチューなど、こだわりの肉製品を地元・横浜へ届けている。

尾島商店本店で販売している惣菜は、同ビルの2~3階にあるセントラルキッチンで製造。
2階はパン粉を付けたりシウマイを成形したりと、火を使わない作業を行い、3階は火を通す作業を行う。

 


3階でコロッケの具材を炒めている

 
尾島社長によると、濱吟焼豚の製造は年末年始にピークを迎え、おせち料理の一品や帰省のお土産などに購入するお客さんが多いという。
その人気は、24時間、窯をフル稼働しても追いつかないほどだそうだ。
 


1つの窯で約20本の焼豚を作ることができる

 
窯は全部で20窯あるとのことで、ピーク時は一度に400本の焼き豚を作る計算となる。取材時は、料理長の石川さんが焼豚のたれを漬けかえている最中だった。
 


ひとつひとつを手作業で行っている

 
ここで場所を移し、尾島商店の前でお客さんに声をかけてみる。

濱吟牛肉コロッケを購入していたご婦人は、「もう長いこと通っています。お友達と集まる時に尾島商店さんの焼豚をお土産に持っていくと、とっても喜ばれるの。コロッケも美味しくてね、月に数回はお世話になっているわ」と話してくれた。(写真はNGでした)
 


ご婦人は濱吟牛肉コロッケがお気に入り

 
そのご婦人に、隣接するカフェに入ったことがあるか聞いてみると、「ここは尾島商店さんのカフェなのかしら? 以前は薬局だったかしら・・・気になってはいたけれど、入ったことはないわ」とのこと。

常連さんも入ったことのないカフェ、尾島商店との関係がますますキニナル!
 
 
 
「Meat Cafe OJIMA(ミートカフェ オジマ)」
 
早速、尾島商店と「ミートカフェ オジマ」の関係について尾島社長に質問をぶつけてみる。

尾島社長は、「『ミートカフェ オジマ』は尾島商店が運営するカフェです。以前から、『尾島商店さんのお肉はどこで食べられるの?』とお客様からの声が届いており、10年近くカフェを出店したいという夢を持っていました」と話す。
 


写真右の本店は2016(平成28)年にリニューアル

 
出店までの経緯について質問すると、「常に物件を探していましたが、ちょうど良い場所や規模が見つかりませんでした。そんな時、2017(平成29)年の夏ごろに、隣の薬局が閉店したタイミングでカフェをオープンすることに決めました」と、社長自身も物件が見つかったことは突然だったようだ。

ずっと理想の場所を探し続けていた尾島社長からすると、これ以上にない場所だったのではないだろうか。

また、何の前触れもなくカフェをオープンした理由については、「尾島商店では初めての業態でしたので、自然にお客様を呼び込みたいという考えからです」という。
 


過去に催事などでハンバーガーの販売は行っていた

 
また、外観のデザインが似ていることについては、「今まで“黒”を基調に髙島屋さんなどで催事を行ってきました。なので、尾島商店のイメージカラーとして皆様に知られている“黒”を選びました」とのこと。

シンプルでスタイリッシュな外観に思わず引き寄せられてしまう人も少なくないだろう。
 


自動ドアのタッチ部分も、
 

入口のカーペットもお洒落

 
お店の中へ一歩足を踏み入れると、入り口付近で美味しいそうなパイがお出迎え。
 


「いらっしゃいませ!」

 
白いレンガが敷き詰められた壁には、「MEAT CAFE」の文字が躍る。
 


黒い椅子が店内の雰囲気をグッと引き締めている

 
座席数は、店内が20席とテラス席が8席。
 


時計はプロジェクターで壁に映し出している

 
お客さんとの距離が近いオープンキッチンでは、笑顔の素敵な女性スタッフが料理の準備をしていた。
 


陽が燦燦(さんさん)と降り注ぐ店内

 
尾島社長に、お店の内観についてこだわった点をうかがうと、「力を入れたのは、入口のミートパイを置いてある場所と白いレンガの壁です。どんなものが置いてあるか分からないと入りづらいと思ったので、お客さんが気軽に入れるよう、入口にパイを置きました。白い壁は、普通のレンガをひとつひとつ白く塗ったものを使っています」と、少年のような瞳で話してくれた。
 


笑顔も素敵な尾島社長

 
店名については、格式が高くならないように、分かりやすさを重視して「ミートカフェ」にしたという。

実際に幅広い年齢の方が訪れ、休日のランチタイムは家族連れでテラス席までいっぱいなのだとか。
 


店員さんのキャップもカワイイ!

 
尾島社長によると、カフェを出店するにあたって、石川料理長と共にDELI(デリ)の本場、ニューヨークへ視察に行ったそうだ。
本場で受けた刺激が、「ミートカフェ オジマ」にも反映されているのだろう。
さて。ここまでザッと店内の様子について紹介したが、肝心の味がキニナルところだ。