金沢区の富岡総合公園でカメラを構える集団の正体は?
ココがキニナル!
最近、富岡総合公園の桜並木の近くで立派なカメラを構えた方々がたくさんいます。何を撮影しているのでしょうか(harryさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
2月~3月の季節だけ現れる「ヒレンジャク」という渡り鳥を撮影しに集まる方々。そのほとんどが高性能のカメラを所持しているという。
ライター:はまれぽ編集部
まだ寒さの残る、2018(平成30)年2月19日。
金沢区にある「富岡総合公園」では、梅が一足早い春を告げていた。
鹿児島紅
そして梅林の先には、梅には目もくれずに撮影をする集団。
ちょうど管理センターの前の通路
いったい何を撮影しているのか、カメラの先を見てみると・・・!
木?
この木に、何か秘密が隠されているのだろうか。
撮影の手が止まるタイミングを見計らって、一人のカメラマンに何の撮影しているのか質問してみる。
なんだかすごく高そうなカメラだ・・・
「この時期になると、ヤドリギの実を食べにこの場所へやってくる“ヒレンジャク”という渡り鳥を撮影しています」とのこと。
どうやら、先ほどの木が「ヤドリギ」という木らしい。
こちらの男性(以下、鳥愛好家)に、撮影現場の様子についてうかがうと、「何を撮影しているんですか?と聞かれることはたまにあります。また、歩道なので通行人の方に気を付けながら撮影していますね。ピーク時には40~50人のカメラマンが撮影をしているので、歩道から近い場所にヒレンジャクが出てきたりすると、カメラマンがそこに集中して人が通れないような状況もあります」と話してくれた。
基本的には、通行の妨げにならないよう注意している
通行人としては、歩道の片側に三脚の脚を開いて置くだけで通りにくい。
鳥愛好家さんによると、自転車が通る時には皆で声をかけ合って、三脚を閉じたり端に寄せたりしていたという。地元のカメラマンやベテランの方々が特に気を付けて声をかけていたそうだ。
では、カメラマンをそこまで魅了するヒレンジャクとは、いったいどんな鳥なのか。一緒になってカメラを構えたが、筆者の軟弱な腕前ではヒレンジャクを捉えることはできなかった。
急に首元がさみしく感じる(笑)
今回は特別に、鳥愛好家さんが厳選した4枚の写真を提供してくれた。
キニナル「ヒレンジャク」の姿がこちら!
近い距離で撮影したヒレンジャク(画像提供:鳥愛好家さん)
おぉ~!なんて凛々しいんだ。
歌舞伎役者のような隈取(くまどり)がキリッとした表情を演出している。
ヒレンジャクがヤドリギの実を食べている所(画像提供:鳥愛好家さん)
実をたらふく食べたからなのか、ふっくらとしていて貫禄がある(笑)。絵になる美しい鳥だからこそ、多くのカメラマンが集まるのだろう。
ヒレンジャクの表と裏(画像提供:鳥愛好家さん)
富岡総合公園を管理している「南部公園緑地事務所」に問い合わせると、「ヒレンジャクは毎年来ているわけではなく、今年は何年かぶりに来たようです」という。
鳥愛好家さんは、「2018年3月1日の午後3時30分ごろに撮影したときは、まだ多くのカメラマンがいました。現場にいた人たちとは、“あと1週間くらいは実が残っていてヒレンジャクもいるかもしれないね”と話していましたよ」と、現場の様子を教えてくれた。
3月1日のヒレンジャク(画像提供:鳥愛好家さん)
地上からは距離が遠く肉眼で捉えることは難しいので、ヒレンジャクを見てみたい方は双眼鏡などを持参することをおすすめする。
鳥愛好家さんは、高価な双眼鏡でなくても、8~10倍くらいの倍率でも十分だとアドバイスしてくれた。
また、撮影をする方もバードウォッチングをする方も、通行人の方に配慮してヒレンジャクの凛々しい姿を楽しんでほしい。
ー終わりー
- 前へ
- 1
- 次へ
ホトリコさん
2018年03月06日 12時26分
確か「キレンジャク」って鳥も図鑑で見たことがあった気がしたのですが、迷惑そうでなければ野鳥好きなカメラマンに聞いてみます。
ぴっぴさん
2018年03月05日 13時30分
旭区の大池公園にも、鳥の撮影のカメラマンさんがたくさんいらっしゃって、公園に行くたび、どんな鳥を観察されているのだろう?といつも気になってます。。。
部長さん
2018年03月04日 01時34分
柏尾川の大船寄りの金井公園近くにも、年配男性のカメラ集団の方々がいらっしゃいますね。
「何してるんですか?」「○○って雀みたいな鳥だよ」と仰っていました。
鳥がどうこうよりも老後のコミュニティに参加し世間から離されないように頑張っているみたいな事も仰っていました。
老後の趣味は早目に見つけた方が良いよともアドバイス頂きました。