公務にも導入!? 林市長も絶賛の無人運転車両、安全性は?
ココがキニナル!
みなとみらいで実証実験が行われた無人運転車両に、林文子横浜市長が試乗。乗り心地や安全対策は?(はまれぽ編集部のキニナル)
ライター:はまれぽ編集部
2018(平成30)年3月5日~18日の間、みなとみらいを走った無人運転車両「イージーライド」。
一般のモニター300人を乗せて公道を走る実証実験に続き、3月22日、林文子(はやし・ふみこ)横浜市長を乗せる試乗会が行われた。
無人運転はアメリカで事故が発生するなど、まだまだ課題が多いことも指摘されている。そんな中でも、市長が自ら乗り心地や安全性を確認できれば、身近な交通手段として活用が進むかも? ということで、はまれぽでも試乗の一部始終を取材することになった。
無人運転車両「イージーライド」。やっぱりかっこいい
当日、市長が姿を見せたのは、みなとみらいの「日産自動車グローバル本社」。ここから車両に乗り込んだ林市長が、無人運転でみなとみらいを一周するというわけだ。
アプリを使った車両の呼び出しについて説明を受ける林市長
運転席には「ハンドル触ってないアピール」をする係員の姿
自信も車好きを公言する林市長。イージーライドはお眼鏡にかなうのだろうか?
誰もハンドルを握らないまま、車は静かに走り始めた。
にこやかに出発する市長。関係者はドキドキした様子でお見送り
・・・そして、約20分後。林市長を乗せたイージーライドは、みなとみらいを一周して無事に日産自動車グローバル本社へ帰還。
降車後、車両の快適さに興奮気味な市長
降車した林市長は、開口一番「素晴らしいです! 快適!」と無人運転車両を絶賛。
「街中では、ともすると運転が荒い人もいますが、この車は言うことないくらい安全で快適。高齢者の支援など、いろんなことに使えると思います」と将来の活用についても意欲的な様子だった。
「とにかく乗り心地がいい!」と林市長
イージーライドは目的地ではなく「やりたいこと」を入力することで、事前に入力された周辺の施設や店舗の情報をレコメンドしてくれる。実際に、市長が「ステーキが食べたい」と入力すると、お店の紹介とともに割引クーポンの発行もできたという。市内で行われるイベントの案内など、観光振興に役立てることができる機能としても注目されそうだ。
スマホ一つで車両が操作できるのは、DeNAの技術
今回の取り組みは、横浜市による企業間の連携を促進するプラットフォーム「I・TOP横浜」によって実現した。林市長は日産自動車の自動運転技術と、DeNAのIT技術が融合したことで、横浜でいち早く取り組みが進んだことを歓迎した。
さらに、イージーライドを気に入ったという市長は「私の仕事にも使えるのでは」と提案。「市長としてのあいさつで、同じホテルなどに行くことも多い」と、公務への導入にも前向きなほどだった。
一方、自動運転技術はまだ安全上の課題も残されている。3月19日、アメリカでは実証実験中の自動運転車両が歩行者をはねる死亡事故が起きており、新技術は冷や水を浴びせられた。
これからどうなる無人運転
林市長は「安全性は何よりも大切で、注力している。今回のアメリカでの事故は原因もまだはっきりしていないようだが、(開発は)安全第一でお願いしたい」と話し、実用化は慎重な安全性の検証が大前提との立場を示している。
幸い、今回横浜で行われた実証実験では大きなトラブルは発生しなかった無人運転。とはいえ、雪が積もるなど道路状況次第では走行できなくなるなど、まだまだ越えるべきハードルは多い。
新しい技術で傷付く人や不利益が生じる人を出すわけにはいかない。市長もお墨付きの無人運転だからこそ、今後もしっかりとした開発を進めてもらいたい。
ー終わりー
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とらっきーさん
2018年03月27日 11時18分
みなとみらいでは無人運転はできるだろうが、道が狭い戸塚近辺では無理だろうな
マッサンさん
2018年03月26日 12時24分
林市長は元々ホンダのダントツ営業ウーマンでしたから普及させるのはお手の物だと思います。。。