みなとみらいのショートフィルム専門シアターってどんな感じ?
ココがキニナル!
みなとみらいのショートフィルム専門シアターが気になります。ショートフィルムって面白いの? 一体どんな雰囲気なのか調べてきてください。(ときさん、yamaさん、animamundiさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
1時間のうちに4本の作品がテンポ良く観られて楽しめた!館内は高級感あふれる内装で料理も充実し、実に優雅な空間だった!
ライター:ワカバヤシヒロアキ
みなとみらいに、ショートフィルムを専門に扱う、「ブリリアショートショートシアター」という場所がある。映画と言えば、近年、シネマコンプレックスと呼ばれる複合映画館が主流となり、テレビのCMで見かけるような有名な映画は大抵網羅されている。
しかし、今回調査するのはショートフィルムというジャンルの映画館。
ブリリア・ショートショート・シアター入り口
そこにはいったい、どんな魅力が隠されているのだろうか。
現地に足を運び、その実体を調査することに。
ショートフィルムって何?
みなとみらい駅から徒歩6分、新高島駅からだと約5分で到着する場所に、ブリリアショートショートシアターがある。今回、根掘り葉掘り教えてもらったのはシアター事業部の奈良さんと宇野さん。
左:奈良さん、右:宇野さん
奈良さんは元々芝居をやっていた方で、宇野さんは美大出身。アートの世界にどっぷり浸かったお二方からは話しているだけでショートフィルムに対する熱意が伝わってくる。
そもそもショートフィルムとは、その名の通り短い映像作品なのだが、元々はアメリカで流行していたもののようだ。映画監督やこれから映画を撮ろうという人が、自分の名刺代わりに持ち歩くような短編作品だったとか。
ショートフィルムに定まった定義は無く、特に作品の上映時間にも制限が無い。当シアターでは25分以内と定めているようだが、世界には60分ほどの作品もショートフィルムとして上映されていることがあるらしい。
奈良さん曰く、ショートフィルムは「映画の縮小版」ではなく一つのジャンルだそうだ。
実際、Youtubeやニコニコ動画などにも映像が溢れており、企業のホームページでも独自の広告用映像作品を置いていることも珍しくない。私たちも知らず知らずのうちにショートフィルムに触れていたのだ。
このシアターができた経緯は?
日本ではその存在をほとんど知られていなかったショートフィルムだが、その魅力に取り憑かれたのが、当シアターの仕掛人である、俳優の別所哲也さん。
別所哲也さんと言えば、説明するまでもなく、数々の映画やドラマで活躍中の俳優。ハリウッドに行った際、ショートフィルムのクオリティに感動し、日本で初めて、日本発信のアメリカン・ショート・ショートフィルムフェスティバルを主催した経験を持つ。
その後、2004年にはアカデミー賞公認の映画祭にまで発展。今年で13回目の映画祭を開催し、今では世界から約4200本のショートフィルムが集まってくるそうだ。
その後、横浜市が映像文化都市を掲げたこと、みなとみらいにあるマンションのブリリアが敷地内にアートを取り入れようとしたことが重なって、ショートショート フィルムフェスティバル&アジアが10周年を迎えた際の記念事業として2008年にこの場所にブリリアショートショートシアターが誕生した。
館内のロビーフロアはカフェにもなっている
館内は別所さんのこだわりが随所に見られ、全体のコンセプトとしてラグジュアリー感のある空間作りが施されているようだ。
壁面はギャラリーになっている
階段にはレッドカーペットが敷かれていた
シアターのイスはパリオペラ座と同じもの
館内はすごくキレイに保たれており、その空間にいること自体が心地よく感じられる。
そのため、常連さんの中にはランチやディナー感覚で来店し、そのついでにショートフィルムを見る人もいるそうだ。