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青葉台駅前のバスロータリーにとり残された!? 鶏の像の正体とは

青葉台駅前のバスロータリーにとり残された!? 鶏の像の正体とは

ココがキニナル!

青葉台のバスロータリー内に昔から破損された鶏の柱があります。ロータリーが出来る前から破損したままあり、なぜ取り壊されないのか不思議です。なにかいわくつきの柱でしょうか?(黒くてもシロッコさん)

はまれぽ調査結果!

1966(昭和41)年に作られた青葉台駅の開業記念のモニュメントで、破損したのではなく、定期的に鳴るはずのチャイムが止められているだけ

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ライター:小方 サダオ

駅前に建つ銀色の「鶏の像」
 
田園都市線青葉台駅のバスロータリー内に壊れたまま放置された「鶏の柱」があるという? 何かいわくつきの柱なのだろうか? 壊れていてもなおそこに置かれているのは、もしかすると価値のあるものなのかもしれない。

投稿の「鶏の柱」を確認するべく、まずは現地に向かった。
 


青葉台駅の「鶏の柱」があるあたり(青矢印)(© OpenStreetMap contributors

 
田園都市線は、東京都の渋谷駅から神奈川県の中央林間駅まで、東京の中心地と神奈川県県央部を結ぶ、東京急行電鉄の路線だ。
 
青葉台駅北口で降り、乗降者が行き来する改札を抜けると、駅前にはバスロータリーが広がっている。
 


青葉台駅北口の改札

 


青葉台駅北口

 


駅前のバスロータリー

 
その奥へと進み、ロータリー中央部の植え込みの中には、先端に鶏らしきオブジェが配された金属製の柱があった。鶏の像の下部には、スピーカーの穴のようなものが開いているが、なぜか木の枝が差し込まれている。投稿の“破損した”とはこのスピーカーのようなもののことなのだろうか。それとも一見すると分からないが、鶏のオブジェ自体が破損した経緯があるのだろうか。
 


バスロータリーの真ん中に立つ鶏のオブジェ

 


木の枝が差し込まれたスピーカーのようなもの

 


かなり高さのあるオブジェだ

 


ほぼ西の方角を向いている鶏の像

 
早速駅前の商店の方に伺ってみたが、古くからの住人でも印象に残っている人は少ないようで、はっきりした正体は分からなかった。しかし「柱のスピーカーから流れていた音が周辺住民の反対で止められた」ということは分かった。
 
そこで東京急行電鉄首席助役の小池謙二(こいけ・けんじ)さんに、鶏のオブジェについて伺うと「青葉台駅の開業記念モニュメントで、『風見の鶏』と名付けられています。作者は彫刻家の向井良吉(むかい・りょうきち)氏です。19.9メートルのアルミニュウムの頂上に鶏を置き、ミュージックチャイムが取り付けられております。1966(昭和41)年3月に完成し、製作費は647万円でした」と話してくれた。
 


開業記念モニュメント「風見の鶏」

 
「開通当初、朝、昼、夕の3回、住民に音楽とともに時を告げてきたものの、チャイムの音が大きすぎて、住民から『寝たばかりの子どもが起きてしまう』などのご意見をいただいたため、チャイムの発生を止めています。止めた時期は不明です」とのこと。
 
青葉台駅の記念モニュメントであったものの、特徴となるチャイムの音が周囲の苦情で止められてしまうとは、「鳴くことを禁じられた鶏」のようで気の毒な気もする。
 
駅前には団地が建っている。住人である年配の女性とその娘さんに伺うと「私は子どものころ、あの像を駅のシンボルに感じていて、『ニワトリ』と呼んでいました。1日3回音楽のようなものが鳴っていましたが、苦情が多くて1日1回になり、そのうちまったく聞こえなくなりました」という。
 


駅前の団地から苦情が寄せられたのかもしれない

 
「駅が開業したころは、駅前のバスロータリーは広場になっていて、近隣住民によるラジオ体操や夏祭りが行われる場所でした。駅の近くには噴水があったりしてのんびりした雰囲気だったのです」
 
「当時は比較的静かだったため、チャイムの音が目立ち、像に近い3号棟あたりの人などがうるさく感じたのかもしれません。私たちは1号棟で、少し離れているせいか、『何か音楽が鳴っているねぇ』程度にしか感じませんでした」と話してくれた。
 


像の近くに建つ3号棟

 
住民からの苦情に関しては「駅前のスーパーに納品する業者のトラックが出すシャッターの開閉音を『うるさい』と文句を言っていた団地の住人がいました」
 
「また団地の間の道路が暗いので明るくする計画がありましたが、『明るくすると部屋の中がまぶしい』とクレームが来たため、今でも暗いままです。『カーテンをつければいいのに』と思ったりしますが、いろんな人がそれぞれの主張をするので難しいです」とのこと。
 


住民のクレームで通路に照明をつけられなかったという

 
像のチャイムについては、近くの住人には苦情の種になったかもしれない。また開業当初の駅前は静かだったため、チャイム音が遠くまで良く響いたことも影響があるのではないだろうか。
 
「風見の鶏」は、以前は駅前広場にある駅のシンボルだったが、現在ではバスロータリーなどさまざまなものが周囲に加わり、自分の役目を果たせない。駅の象徴的存在だったはずが、今ではひっそりとたたずんでいる印象であった。
 


スピーカーはカラスの巣になっているのだろうか