JR南武線武蔵溝ノ口から津田山間に見える黄金仏像の正体は?
ココがキニナル!
南武線武蔵溝ノ口~津田山間の車窓から見える、黄金色の大仏?お釈迦様?が気になります。立川方面行き電車の左手に一瞬だけ後ろ姿が見えます(はんぐん丸さん)
はまれぽ調査結果!
川崎市高津区にある「眞宗寺」の大仏様だった。生活困窮者・後継者不在など、お墓に関する悩みに寄り添う住職が「見た人が幸せな気持ちになれるように」建立した
ライター:のなかあき子
投稿を元に、立川方面から、JR南武線に乗車した。津田山から武蔵溝ノ口駅の間で、車窓の風景に目を凝らしていると・・・あっ! 確かに道路と建物の間に、黄金色の仏像の姿が一瞬見えた。
もうすぐ武蔵溝ノ口というあたり
確かに黄金の仏像だ!
スマホの地図アプリで位置を確認すると、仏像は南武線と国道246号が交差するあたりにあるようだ。アプリで場所がすぐわかるなんて、なんとも便利な時代である。
武蔵溝ノ口駅で下車して津田山方面に歩くこと約5分、仏像を発見することができた。車窓から見えたのは間違いなくこの仏像の後ろ姿だろう。
国道246号の手前に仏像が
フォトジェニック!
抜けるような青空の下で、眩く輝く大きな大仏様。交通量が多い場所に建っているのに、汚れている印象はない。撮影する私の横で地元の高齢女性が足を止め、こう言った。
「昔はありませんでしたよ。拝んだりはしませんけど、大きくて立派だし、なんかいいですよねえ」
名称は「お守大佛」らしい
黄金仏像を建立した住職に会いに行こうとしたものの
大仏様が建つのは眞宗寺(しんしゅうじ)・溝の口本堂。取材へのご快諾をいただいたが、詳細は同市麻生区にある眞宗寺・川崎霊園にいるご住職に聞いてほしいとのこと。住職に会いに行く前に、ご本尊を拝観させていただいた。
浄土真宗の眞宗寺
絢爛豪華なご本尊
大仏様と同じ御姿の阿弥陀如来像に手をあわせた後、川崎霊園へ向かった。武蔵溝ノ口駅前から柿生駅前行きのバスに乗り約30分。眞宗寺・川崎霊園の最寄りと思われるバス停に到着し、地図アプリに従って歩き始めた・・・のだが。
アプリの誘導に従って歩いていたら、広大な清掃工場内に迷い込み、敷地内から出られなくなってしまった。行き止まりには施錠されたゲート、隣接する眞宗寺との間には高いフェンス。大型トラックが勢いよく往来する道の路肩を歩きながら思う。そもそもここ、歩行者が通行するべき道ではないのでは?
川崎霊園にSOSの電話をかけたところ、お寺の方々が心配して外に出てきてくださったが、脱出策が見つからない。大仏様を探す際には味方になってくれたのに。地図アプリのバカバカ!
赤線が途切れた場所で、途方に暮れる(© OpenStreetMap contributors)
大仏様、私はどうしたらいいのですか?
引き返しても無事にたどり着けるとは思えない。絶望的な思いで大仏様を見上げていると、ゲートの向こうに、溝の口本堂を案内してくださった方が現れた。清掃工場の入口まで車で迎えに来てくれるという。地獄に仏とはこのことか!