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神奈川区六角橋のスーパー駐車場にある、2体の七福神の正体とは?

神奈川区六角橋のスーパー駐車場にある、2体の七福神の正体とは?

ココがキニナル!

六角橋の業務スーパーの駐車場一角に、大きな布袋様と福禄寿の石像がある。この石像、業務スーパーが出来る前、かなり古くからあったそうです。誰が何のために設置したの?(ねこぼくさん)

はまれぽ調査結果!

六角橋の業務スーパーの敷地には元々銭湯があった! そして、布袋尊と福禄寿は、かつての銭湯の経営者が商売繁盛を祈念して、銭湯の入り口に設置したものだった。

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ライター:結城靖博

六角橋(ろっかくばし)といえば、昔ながらの下町っぽい商店街があるところ。その最寄り駅の駅名「白楽(はくらく)」にしても「六角橋」にしても、いわくありげな名前だ。
 


東横線・白楽駅西口を出るとすぐ「六角橋商店街」がある

 
ちなみに「白楽」の由来は、江戸時代この周辺の神奈川宿に「伯楽」(ばくろう、馬を治療したり仲介したりする人)が多く住んでいたからで、中国唐代の詩人・白楽天(はくらくてん)とは関係ないそうだ。
 


人や車の往来が多い六角橋商店街

 
この商店街に賑わいを感じるのは、近くに神奈川大学があり学生街の顔も持っているからかもしれない。
なお「六角橋」の地名の由来は、なんと日本武尊(やまとたけるのみこと)の時代にさかのぼる。日本武尊東征のおり、久応(きゅうおう)という者の庵(いおり)に泊まり、翌朝使用した六角の箸を彼に賜った。久応はその箸を日夜礼拝し、以来村は「六角箸村」と称すようになり、のちに「六角橋村」に改まったという古い記録が、地元の宝秀寺(ほうしゅうじ)に残っている。

そんな由緒ある六角橋だが、今回の取材先「業務スーパー六角橋店」は、店名にたがい正確には六角橋にはない。商店街を南へまっすぐ進むと、幹線道路・横浜上麻生線(よこはまかみあさおせん)に突き当たる。業務スーパーはその道路を越えた先にあった。
 
 
 

ほんとうに布袋尊(ほていそん)と福禄寿(ふくろくじゅ)はいるのか?


 
一般には親しみを込めて「布袋様」と呼ばれることも多いが、今記事中では「布袋尊」に統一する。
 

六角橋交差点を渡り少し左に行くと、やや細い道がある。業務スーパーはその道沿い

 
業務スーパーがある場所は、町名としては西神奈川3丁目にあたる。だが、感覚的には店のすぐ南に広がる斎藤分町(さいとうぶんちょう、上の地図で赤く囲ったところ)の一角という印象だ。
この斎藤分町なる町名もまたいかにもいわくありげだが、これについては、過去にはまれぽで詳しく取材している(『神奈川区にある斎藤分町の由来は?』)。



 


車の行き交う幹線道路の向こう、ファミマと家電店の間の道に業務スーパーがある
 

業務スーパーはマンションの1階。でも、駐車場はどこだ・・・
 

駐車場はスーパーの右隣りにあった

 
でもこれは、業務スーパーのではなく正確にはタイムズの駐車場だ。しかも、駐車場にそれらしき石像など見当たらない。と思ったら・・・駐車場の奥をよーく見ると、なにやら石の塊のようなものが。赤い矢印の先っちょに注目!
 


タイムズを右手に見てさらに奥へ進むと「オォッ!」

 
正しくは駐車場ではなく「駐輪場」だったが、そんなことはどうでもいい。とにかく「オォッ!」だ。ほんとに2体の石像が立っていらっしゃるではないか。
 


近づくと、まがうことなく右は布袋尊で左は福禄寿

 
しかもかなり大きい。手前の台車や段ボールの入ったワゴンからも、その大きさは想像できるだろう。
それにかなり年代物の感じがする。せっかくだからもっと近くでそれぞれを拝んでみるが、石肌の汚れや台座の古びた感じからも相当時代が経っているように見える。
 


太鼓腹と大きな袋がトレードマークの布袋尊
 

長い頭と長いあごひげが特徴の福禄寿

 
福禄寿は同じ七福神のひとつ「寿老人(じゅろうじん)」と見分けにくいと言われる。どちらも長いひげを生やし、杖と巻物を持っていることが多いからだ。だが、このなすびのような長い頭は福禄寿と見ていいのだろう。
 


2体の笑顔につられて、ついもっと近寄りたくなる。二人ともいいお顔をしている

 
専門的なことはわからないが、造りを見るとかなり本格的な人の手による石像であるように感じられる。
 


それぞれぐるりと裏に回って見てみた

 
しかし、制作年や作者などのヒントになるものは刻まれていなかった。

布袋尊は七福神の中で唯一実在した人物で、中国唐代末の禅僧・契此(かいし)がモデルともいわれる。ご利益(りやく)は千客万来・家運隆盛・商売繁盛など。
一方の福禄寿は道教の神様で、こちらのご利益は財運招福・延命長寿・立身出世など。
ああ、そんなけっこうなものが、スーパーの片隅で段ボールの陰に隠れてひっそり佇んでいるなんて。なんとももったいないような奇妙な光景である。
 


ちなみにこちらは横浜成田山の布袋尊と福禄寿

 
業務スーパーの駐輪場の2体は、由緒あるお寺に鎮座するそれと比較しても見劣りのしない風格を備えていると言えないだろうか・・・。