新旧の街並が共存する街。はま旅Vol.41「上大岡編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第41回は、都会っぽい駅前と昔からの街並みが共存する街、上大岡駅。
ライター:田中 大輔
2012年最初の「はま旅」は、京浜急行とブルーラインが通る上大岡。
10年くらい前にバイトの応援で行ったコトある、というほとんど行ったコトないのと同じような状態で京急に乗ってレッツ・ゴー。
上大岡到着。「かみおーか」じゃなくて「かみおおおか」
都会を思わせる駅前
上大岡というと、けっこう大きな街というイメージ。
実際、京急百貨店が入る駅ビルと、道路をはさんだ向こう側には「カミオ」と「ミオカ」という2つの商業施設がズドンと建っている。そのため、駅前は人通り、車通りともに多い。
駅前は人も多いし、車もビュンビュン通っていて都会の雰囲気
そして、カミオとミオカの間には「パサージュ上大岡(上大岡中央商店街)」というアーケード街がある。
「パサージュ上大岡」はアーケードの名前で、通りは「中央商店街」なんだとか
なにしろ、上大岡のことをほとんど知らないので、商店街を中心に「おもしろそうなスポット」を聞き込み調査。
商店街ではフリーマーケットが開かれていて、人だかりが
この商店街で40年続くお店のご主人は「上大岡って意外となんにもないんだよね」といきなり不安な答え。でも、「春だったら戦没者慰霊堂の桜が有名なんだけどなぁ」と付け加えてくれた。
ほかの人に話を聞いても、「戦没者慰霊堂の桜」という答えが多数。というわけで、時季じゃないけど行ってみないわけにはいかない。
戦没者慰霊堂に向けて商店街を抜けると、大岡川が流れている。
大岡川。思ったほど大きくもない。魚や水鳥の姿もチラホラ見られた
戦没者慰霊堂へ向かう途中・・・
橋を渡ると、町並みがガラリと変わる。
都会っぽさはほとんどなくなり、昔からの個人経営の店なんかが増える。どうやら、上大岡の都会なイメージは、駅周辺に集約されているようだ。
こんな細い道でもバスが入ってくる。ちょっとビックリした
そんなどこか懐かしい雰囲気の中を歩いて行くと、キニナルもの発見。
ん? え? 普通のビルの1階に・・・!?
普通のビルの1階にノボリが立ち、「佛願寺」の看板。え? お寺?
お寺だ。普通のお寺のイメージとはだいぶ違う佇まい
中に入ってみると、正面にお線香を差してお参りするための台が置かれ、左側にはお地蔵さんが並んでいた。
中はこんな感じ。ここまでは誰でも気軽に入れるようになっている
職員の柳田さんによると、ここはれっきとした浄土真宗のお寺。「本山は札幌にあって、ここは10年くらい前に造られた別院なんです」とのこと。
「敷地はせまいんですが、地元の皆さんにも認知されてきたかなと思います」という言葉通り、お話をうかがっている途中にもお参りに訪れる人を目にした。
お地蔵さんを祀っているんですか、と聞くと「御本尊は阿弥陀如来で、2階に置かれています。お地蔵さんは、皆さんがいちばん親しみやすいので1階に」という答えだった。
お地蔵さんがズラリ。屋根の下にいるので、キレイ