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栄区飯島町の「わんわん池」、その名前の由来は?

ココがキニナル!

栄区飯島町に「わんわん池」があるが、その名前の由来は?(ハラオさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

現地の周辺は、かつて「わんわんどう」と呼ばれていたようです。それが「わんわん池」と関係している可能性があります。

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ライター:河野 哲弥

かつての「わんわん池」では、ザリガニが捕れたらしい



「飯島わんわん池公園」を再訪すると、ちょうど犬を散歩に連れている方がいらっしゃった。
 


愛犬を連れてお散歩中のAさん


近所に住んで約30年というAさんによれば、昔ザリガニがよく捕れたので、近所の子供たちから「ザリ池」と呼ばれていたこともあったらしい。しかし肝心の「わんわん池」の由来については、「そんなこと、気にしたこともなかった」と話す。

また、公園西側に隣接した「みどり野ハイツ」に住むBさんによれば、「昔は、同公園の東側にグラウンドが広がっていた」そうだ。
 


現場周辺の様子を説明するBさん


こうした環境は、絶好の子どもの遊び場となっていたそうだが、やはり以前から「わんわん池」と呼ばれていたという。しかし、その理由や由来については、何も知らないそうだ。

どうやら、もっと昔のことを知る古老のような方を捜す必要がある。
そこで、昔から続いているような商店を総当たりしてみた。すると、某米店のご主人から、「あの人なら、何か知っているんじゃないか」という新たな証言を得た。
さっそく、その方を紹介してもらうことに。



謎のキーワード、「わんわんどう」


 


「あの人」の正体は、川井さんという大地主


川井さんは、御年77歳。飯島町の中央に位置する、広さ約5.7ヘクタールの保護緑地「飯島市民の森」の地権者のひとりで、自らも「市民の森愛護会」の代表を務めている地主である。
また、自宅回りの土地を体験農場として貸し出し、野菜作りのアドバイスなども行っている。
 


「奥屋敷農園」と名付けられた、体験農場の様子


さて、問題の「わんわん池」について、聞いてみよう。
川井さんによれば、自分が子どものころから既に「わんわん池」はあり、その近辺を「わんわんどう」と呼んでいたそうだ。

「どう」って何だろう。お堂か、それとも「洞窟」なのか。

川井さんに尋ねてみると、お堂や洞窟などの話は聞いたことがないという。
その由来となると、自分の親の世代しか分からないのでは、とのこと。

そうなると、明治から大正時代生まれの方に尋ねるしかないだろう。年齢でいえば100歳前後といったところだろうか。しかし、
川井さんいわく、「この辺で100歳前後の人は、聞いたことがない」そうだ。



「わんわん」とは何か、そして謎を呼ぶ「どう」の正体



その後、図書館などで古地図や文献などでも調べてみたが、結果は同様だった。

そもそも「わんわん」とは何なのか。「犬」以外にも、いろいろと解釈はできる。
もしかしたら、谷戸の崖が続くから「湾々」なのかもしれないし、音が「わんわん」と響く何かがあったのかもしれない。
「どう」にしてみても、お堂、道、洞窟など、さまざまな可能性がある。

川井さんでさえ分からない、ミステリアスな「わんわん池」の由来。このまま謎として埋もれさせてしまうと、そのうち誰も知らない状況になってしまうだろう。そうならないためにも、どなたかこの件ついてご存じの方がいらっしゃったら、ぜひ情報をお寄せ願いたいと思う。


―終わり―
 

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  • わんわんどう!懐かしいですっ!私は小菅ケ谷小OBで現在40過ぎですが、当時、池というより沼という感じでした。ザリガニ、クチボソ、カエルなどがいました。子どもでも歩いて入って行けるほどの深さでした。私はそばにあった広場で毎日のように野球してましたがたまに沼でザリガニ釣ったり♪ドロンコになって家に帰ったのをハッキリ覚えてます。わんわんどうで野球&ザリガニ釣り…知らない人が聞いたらなんのこっちゃ、ですね♪

  • わんわん広場って呼んでいたもっと坂の上の現在駐車場になっている広場が有り崖をよじ登って遊んでいました。池の道路を挟んだ向かい側が、ラジオ体操をする広場だったけど、呼び名がわんわんどうだったかは記憶が薄いな。池はやっぱりザリガニ釣りやオタマジャクシを良く取った遊び場でして、真ん中まで行けないくらい広かった気がします。周囲はカヤが鬱蒼としていて、奥は山だったと思います。

  • 小菅ヶ谷小OBです。グランドを「わんわんどう」と呼び、当時の池は「ザリ沼」とも呼んでいたと記憶しています。今のように綺麗ではなく、もっと雑然とした本当に大きな沼で、良くザリガニやカエルを捕まえていました。沼の奥のほうに防空壕のような洞窟があって、そこにも水が溜まっていてザリガニが捕れた覚えがあります。

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