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世界最大のジオラマがある原鉄道模型博物館とは?

ココがキニナル!

原鉄道模型博物館というのが横浜駅から徒歩5分の場所に7月10日オープンするそうです。世界最大のジオラマがあるそうです。ぜひレポートおねがいします。(keinakatさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

原鉄道模型博物館に展示された鉄道模型は、美術品のような精緻な美しさ。完成度の高い風景の中を本物さながらに走る姿や音に圧倒された。

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ライター:吉澤 由美子

横浜はいいね



原信太郎さんの鉄道模型コレクションは、以前から世界的にも評価が高かった。

アメリカのスミソニアン博物館など、日本のみならず世界から寄せられたコレクション展示の申し出にも気が進まなかった原信太郎さん。
 


ご自宅の「シャングリ・ラ鉄道博物館(非公開)」の様子


その気持ちを変えたのは、奥様の一言だったそう。

「あなたが集めた、作った車両。あなたがいなくなったらどうするの?」

そこで「みなさんに見ていただきたい」と思われるようになった。

息子さんであり、副館長の丈人(じょうじ)さんと健人(けんと)さんによると、お父様は「少年がそのまま大きくなった」ような方。「玩具を取られたくない子どものように、鉄道模型を手元に置きたいと今も内心では葛藤しているかもしれない」と笑顔でおっしゃっていた。
 


左が健人さん、右が丈人さん


コレクターらしい、とてもかわいらしいエピソードだ。

博物館にコレクションを展示しようと決まってからも、何度か「その場所は好きじゃないんだよ」と話が立ち消えになったことがあった。

横浜にという話が出た時、原信太郎さんは「横浜はいいね」とおっしゃって、それでこの博物館が実現した。現在は兵庫県の芦屋にお住まいだが、もともと東京出身の原信太郎さん。鉄道発祥の地であり、ハイカラな横浜が街としてお気に入りなのかもしれない。
 


横浜3塔の手前にJR京浜東北・根岸線が見える横浜のジオラマ




展示されたコレクションの美しさに圧倒される



ここからは、実際に博物館の中を紹介。

横浜三井ビルディングに入って、正面のエスカレーターを登るとそこは博物館のエントランス。

最初に訪れるのは、原模型の神髄を伝える選りすぐりの車両を集めた第一展示室。ガラスケースが並び、パネルや映像で原信太郎さんの鉄道模型製作に対するこだわりなどが解説されている。
 


原さんがはじめて作った鉄道模型も第一展示室にある
 

オリエント急行の食堂車。車内まで精緻に再現されている


その先は、テーマごとに模型を展示した第二展示室。「力持ち機関車」「日本の鉄道のはじまり物語」など9つのテーマに合わせ、鉄道の歴史や文化を伝えている。
 


第二展示室
 

鉄道技術に関する昔の本などもある


隣の第三展示室は、一番切符のレプリカや稀少なアンティーク鉄道玩具、世界に1つだけ現存している模型などが並ぶヴィンテージ・コレクション。
 


ヴッパタール懸垂電車。現存する世界唯一の模型だ


9月2日までは特別展として、完全に実車を再現した精巧精密な「FS E626型」の電気機関車が多目的ルームで展示されている。
 


「FS E626型」の気が遠くなりそうな細かいパーツ
 

洋銀の輝きが美術工芸品のような美しさに花を添える


他にも世界のHOゲージ模型、鉄道プレートなど見どころはいっぱい。