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元住吉駅周辺の三大商店街「ブレーメン」「オズ」「井田中ノ町」は仲が悪いって本当!?

ココがキニナル!

なぜ元住吉には同じ1本の道なのに、ブレーメン、オズ、井田中ノ町、と3つの商店街に分かれてるんですかね? 仲が悪いんでしょうか? (タロー先生さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

もともと連続した商店街ではなく、それぞれが個性ある商店街として発展したため今も1つの商店街にはなっていない。3つの商店街の仲は悪くない。

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ライター:大和田 敏子

景観も美しく、にぎわう商店街



ブレーメン通り商店街の店舗数は、ブレーメン通りになった当初の150店舗から現在185店舗に増加しているという。
 


サインゲートが整然と設置された通りは、歩いていて気持ちが良い
 

大きなスーパーが4店もあり・・・
 

精肉店や鮮魚店・・・
 

青果店など、生鮮三品がそろっている
 

車止めもブレーメンの音楽隊モチーフ
 

お惣菜屋さんや・・・
 

パン屋さんもたくさんある!


そのほか、金融機関、医療関係、美容室、物販の店も豊富にそろっている。

「商店街は、何かひとつが欠けていてもダメ。ここに来れば何でもそろうと、毎日のように足を運んでいただける商店街でないとね」と伊藤理事長は言う。
 


商店街のマークの旗も掲げられている


ブレーメン通りは、川崎市景観形成地区にも指定されていて、ブレーメンの音楽隊からイメージされるメルヘンチックな街づくりで訪れる人に癒しを与えられるように工夫がなされている。
 


銀行にも、ブレーメンの音楽隊のイラストが


ブレーメン通りでは、季節ごとにさまざまなイベントが行われているが、なかでも、一番大きなものが、10月第1日曜日に行われる「フライマルクト」。ブレーメン・バンドなど複数のバンド演奏、模擬店など、地域ぐるみで盛り上げるイベントで、毎年10万人もの人出があるという。
 


大変なにぎわいを見せるフライマルクトの様子
 

アーチにも「フライマルクト」の横断幕


フライマルクトは、ドイツ・ブレーメンで980年続いているお祭りだそう。いろいろなところで、ブレーメン市と関わりづけられているのも、ブレーメン通り商店街の特徴だ。

「若い人の考え方が反映されていかないと、商店街は衰退してしまう。ブレーメン商店街では、青年部に約25名が積極的に参加していて、新たなアイデアを出して実行していってくれているので心強い」伊藤理事長は言う。

商店街のポイントカード「ブレカ」も、ブレーメン通り商店街を活性化する大きな取り組みのひとつ。
 


たまったポイントが一目で分かり、1ポイント1円から使える


「ブレカ」は加盟店にとっても、お客さんにとってもメリットの大きいカードのため、多くのナショナルチェーンも参加しているという。
 


ブレーメン通りにも、チェーン店は少なくない


「ブレカ」は現在、専用端末で利用しているが、今年9月には、ICカード化してタブレット端末に変更し、より利便性のよいものにしていく予定だという。

このような、個性あふれる、さまざまな取り組みが評価されブレーメン通り商店街は、第3回かながわ商店街大賞(2015年)を受賞している。



個性ある飲食店が多いオズ通り商店街



続いて、オズ通り商店街の様子をご紹介。
 


東急東横線「元住吉駅」東口を出ると・・・
 

商店街や地域からの情報を提供する「デジタルサイネージ」がある
 

近づいてみると「地元警察からのお願い」が表示されていた
 

「モトスミ・オズ通り」入口のサインアーチ


オズ通り商店街は約125店舗。店舗数は、一旦減少した時期もあったが、最近は再び増えて、オズ通りになった当初とほぼ同数だという。飲食店の割合が多いのが特徴だ。

オズ通り商店街は一本道で続くだけではなく、横道もあり、回遊性のある商店街。『オズの魔法使い』は主人公のドロシーが不思議の国を回遊する物語。オズと名付けたのには、そうした回遊性も連想させるという意味もあるようだ。
 


元住吉駅東口から続くメインの通りだけでなく・・・
 

横道にも店が並び、エリアとして広がる商店街だ
 

精肉店、鮮魚店、青果店の生鮮三品もそろっている
 

街灯や車止めにも、シンボルマークが使われている
 

メインの通りは、綱島街道を挟んでまだ先へ・・・
 

ここもまだオズ通り。美容室、医院、クリーニング店などが多いが・・・
 

おしゃれなカフェもある
 

商店街はここまで。マックスバリュも商店街に加入しているそう
 

個性的な飲食店も多い




安全・安心の街づくり。楽しいイベントも

オズ通り商店街では「安全・安心の街づくり」に取り組み、5年ほど前から防犯カメラを設置しているほか、地域ぐるみで防災訓練や救命講習会なども行っているそうだ。

また、東日本大震災以降、地域の方や近隣の慶応大学の学生・先生と協力しながら、東北復興プロジェクトも実施している。
 


「ちょい呑み」などのイベントも行っている


こうしたイベントは、飲食店が多いオズ通り商店街の特徴を生かしながら、東北復興プロジェクトの一環でもある。

ここでキニナルのが、ポスターにある不思議なキャラクターなのだが・・・
 


「おずっちょ」というオズ商店街のゆるキャラだ!


近所に住む主婦でイラストレーターの方がデザインしたのだそう。
 


緑の方は「おずっちょ」の東北のおばあちゃん「おずっぺ」


こちらは、宮城県南三陸町や気仙沼市の仮設住宅のお母さんたちが作った手編みのたわしだという。

商店街としての大きなイベントとしては、10月第1日曜日に開催するオズフェスタがある。
 


オズフェスタは、パレード中心のイベント
 

オズフェスタ。サンバのパレードでにぎわう商店街


また、駅前のデジタルサイレージ以外にも、メルマガ、TwitterやLINEも活用して情報発信をするなど、商店街活性化のためにさまざまなアイデアを出し、実行している。

こうした取り組みが評価され「第1回かながわ商店街大賞」準大賞(2012年)、内閣府「子ども若者育成・子育て支援功労者表彰」特命担当大臣表彰(2013年)なども受賞している。
 


2014(平成26)年には、経済産業省「がんばる商店街30選」に選出された


今後の商店街の問題について、柳沢理事長は役員の高齢化を挙げる。
元住吉駅周辺はアパートなども多く駅前の商店街に人通りもあり、店舗の賃料も高いので、個店からチェーン店などの店舗オーナーとなることも多く、後継者が少なくなっているという。
 


チェーン店も目立つ


「商店街の活性化には若い人の力が必要! 今年は役員に若い後継者が4~5人、入ってくれたので期待しています」と柳沢理事長は話す。