京急屏風浦駅構内のコンビニでは駅係員さんがレジ打ちをしているって本当?
ココがキニナル!
京急屛風浦駅では駅事務室とコンビニが一緒になっていて、駅係員さんがレジ打ちをしていました。どういった経緯で駅係員さんがレジ打ちをすることになったのでしょうか? (黒くてもシロッコさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
駅の余剰スペースの有効活用と、早朝から深夜までの売店のサービス充実のためにはじまった。今では京急線の20駅に広がっている。
ライター:はまれぽ編集部
18年の歴史
まずは、京急電鉄広報部の澁谷希(しぶや・のぞみ)さんに、「駅係員さんが働くコンビニ」についてお話を伺った。屏風浦駅の、駅事務室と一体になったコンビニの正式名称は、『京急ステーションストア屏風浦駅店』。京急電鉄の関連会社の京急ステーションコマースが管理・運営し、実際の業務はすべて屏風浦駅の駅係員さんによって行われている。
またこのような、駅事務室と一体化した京急ステーションストアの店舗は現在、京急線内の20駅で営業中。2000(平成12)年に新大津・北久里浜・津久井浜の3駅で営業を始めたのがスタートだという。
現在京急ステーションストアが営業中の駅一覧
導入の経緯については「ICカードや自動券売機・自動改札機の普及で駅のスペースに余裕ができたため、空いたスペースを有効活用して売店を設置することになりました。もともと駅は早朝から深夜まで開いていますので、駅係員が店舗の運営にあたれば、営業時間も長くできて、お客様にとっても便利になるというコンセプトではじまりました」と澁谷さんは話してくれた。
店舗の構造は、屏風浦駅のように店舗に扉がついた「ウォークイン型」のものと、売店のような「対面型」があるとのこと。駅の構造に適した建て方を選んで、小さな駅にも店舗を増やしていった。ほかにもコンビニそのものを駅構内に開設した「セブンイレブン京急ST」があり、駅の乗降客数や大きさに応じて店舗のあり方を柔軟に変えている。
屏風浦駅の店舗は「ウォークイン型」に分類される
現在は唯一の対面型となっている大鳥居駅の店舗
営業時間は屏風浦駅では午前6時から午後11時。早朝から深夜まで営業していて雑誌や新聞、軽食が買える京急ステーションストアは駅のまわりの街にとっても頼もしいお店というわけだ。駅スペースの有効活用から始まり、駅員さんが運営しているので、「収益があがらない、人件費がかかるから閉店・・・」ということもない。