15年間ありがとう! 小池選手・引退セレモニーとベイスターズ2013年最終戦の様子をレポート!
ココがキニナル!
2013年10月8日(火)、横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズ2013年最終戦と、この日を最後に15年間の現役生活にピリオドを打った小池正晃選手の引退セレモニーをレポート!
ライター:田中 大輔
144試合を終え、57勝83敗4分け。
これは横浜DeNAベイスターズ(以下、ベイスターズ)の今季最終成績・・・ではなく、セ・リーグ6位に沈んだ東京ヤクルトスワローズの最終成績。
我らがベイスターズは64勝79敗1分けの成績を残した。
つまり、5.5ゲームの差をつけて、スワローズを上回りリーグ5位でシーズンを終えたのだ。
今年最後の横浜スタジアム。最下位を脱出してこの日を迎えた
5年もの間、「定位置」とまで揶揄された最下位からの脱出。目標に掲げた、リーグ3位以上が出場できるクライマックス・シリーズ(CS)には届かなかったものの、シーズン終盤までCSへの出場権争いに加わり、最後までファンに夢を与えてくれた。
そんな大きな変貌を予感させた熱いシーズンも、2013年10月8日(火)、横浜スタジアムで64個目の白星をつけたところで幕を閉じた。
最後の雄姿を目に焼き付けろ!
今季、チームの頑張りもあって客足が2割近く伸びた横浜スタジアム(以下、ハマスタ)。
最終戦には、今年最後のホームゲームを見届けるべく、多くのファンが詰めかけた。
試合前、報道陣の取材に答える中畑清監督
この日の試合は、単に今年最後の試合というだけでなく、小池正晃(まさあき)選手が15年の現役生活に別れを告げる日でもある。
また、戦力外通告をうけたアレックス・ラミレス、森本稀哲(ひちょり)の両選手がベイスターズを去る日でもあったのだ。
この日、チケットは完売。ハマスタは満員となった
彼らがベイスターズのユニホームを着る、最後の試合を目に焼き付けるために球場に足を運んだファンも、多く見かけた。
30年近くチームを応援し続けているという、小池ファンの川原さんもそのひとりだ。
小池のユニホームを着て駆け付けた川原さん
小池の引退について、「早いと思うけど、本人が決めたこと。お疲れ様です」と寂しそうに話してくれた。
今シーズンを振り返ってもらうと、「最後まで楽しめた」とシーズン終盤までCS出場争いを演じたことや、一試合一試合を諦めずに戦った姿勢を称えていた。
ほかのファンに聞いても同じ意見が多く、今年のチームの頑張りがファンにもしっかり伝わっていたことが感じられた。
試合前からイベント満載
グラウンドでは、プレーボールの前からイベントが盛りだくさん。
まずは、9月30日(月)のスワローズ戦(神宮)で通算150号ホームランを放ったブランコ選手への表彰が行われた。
移籍1年目でチームの核となってくれたブランコ
今シーズンからチームに加入したスラッガーは、この日の試合が終わり首位打者と打点王の二冠を獲得。間違いなく最下位脱出の原動力となった選手だ。
チームメイトたちとも改めて喜びを分かち合った
また、今季限りでユニホームを脱ぐ、対戦相手・阪神タイガースの桧山進次郎(ひやましんじろう)選手に、ベイスターズ選手会を代表して金城龍彦(きんじょうたつひこ)選手から花束が贈られる一幕も。
阪神一筋22年。彼もこの日で現役生活にピリオドを打つ
この辺りは敵味方関係なし。
節目の記録を打ち立てたブランコ、そして、長い現役生活にピリオドを打つ桧山の両選手に、スタンドの左右を問わず大きな歓声が送られた。