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15年間ありがとう! 小池選手・引退セレモニーとベイスターズ2013年最終戦の様子をレポート!

ココがキニナル!

2013年10月8日(火)、横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズ2013年最終戦と、この日を最後に15年間の現役生活にピリオドを打った小池正晃選手の引退セレモニーをレポート!

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ライター:田中 大輔

ハマスタから世界へ! 「WE LOVE BASEBALL!!!



5回終了時にも、「横浜ファン」「阪神ファン」ではなく、「野球ファン」として3万人がひとつになるイベントが行われた。

オリンピック競技としての野球・ソフトボール復活を願い、「WE LOVE BASEBALL!!!」の掛け声とともに、観客が五輪カラーである青、赤、緑、黄色、黒のボードを掲げたのだ。
 


ハマスタが五輪カラーのボードで埋められた
(画像提供:横浜DeNAベイスターズ)


ファンたちはカラーボードを掲げたままウェーブを開始。
当初、1周の予定だったウェーブは勢いを落とすことなく、スタンドを2周。
野球・ソフトボールのオリンピック正式種目復活に向け、強い強いメッセージをハマスタから世界に発信した。



打て豪快に



試合では、チームを去る森本が2番右翼で先発出場。
ヒットこそ出なかったが、久々の打席、そしてそつのない守備を満員のファンに見せてくれた。
また、同じく退団の決まっているラミレスは、8回裏、3塁に走者を置いた場面で代打出場。センターにしっかりと打ち返し、犠牲フライで貴重な追加点をたたき出した。
 


試合もいい流れで、スタンドのボルテージは上がる一方(画像提供:横浜DeNAベイスターズ)


しかし。
誰がなんと言おうと、この日の主役は小池正晃だった。

引退試合となるこの日、小池は7番一塁で先発出場。
4回裏の第2打席、同点に追いつき、なおも二死三塁のチャンスで打席に立つと、阪神先発・スタンリッジの速球を振り抜いた。
左中間へ飛んだ打球は、小池の思い、チームメイトの思い、ファンの思い、いろいろなものに後押しされ、スタンドへ。

 


小池の最後の雄姿。見事な活躍を見せてくれた
(画像提供:横浜DeNAベイスターズ)


第3打席でもヒットを放つと、8回裏、目に涙を浮かべながらの最終打席。
2球目を捉えると、涙ににじむ打球は一直線にレフトスタンドへ飛び込む通算55号のホームラン。

自らの引退試合で2本のホームランを含む4打数3安打3打点の大暴れ。
そこかしこから「まだやれる」の声が聞こえるほどの大活躍だった。



カッコいいパパ



しかし、残念ではあるが小池が球界を去るのは、彼自身の決断。
7対5で最終戦の勝利を飾った後は、小池の引退セレモニーが執り行われた。
 


大型ビジョンには15年の現役生活を振り返る映像が流された


1998(平成10)年にドラフト6位で入団し、2008(平成20)年から2011(平成23)年までは中日ドラゴンズに在籍。その後、FA移籍で再びベイスターズへ。
生まれ故郷でもあり、同僚の後藤武敏(たけとし)、松坂大輔(ニューヨーク・メッツ)らと春夏連覇を果たした横浜高校時代を過ごした地でもある横浜での引退。
「横浜で生まれ育ち、野球を始め、ここ横浜スタジアムで15年間野球ができたことを誇りに思います」と万感の思いを込めて、スピーチを始めた。
 


生粋のハマっ子・小池。引退もやはり横浜だった


両親、家族、そしてファンに感謝の言葉を並べると、そのたびにスタンドは大きな歓声に包まれた。
特に家族には、「今年1年、カッコ悪いパパだったけど、最後の最後にカッコいいパパを見せることができました」と胸を張った。
 


3人の子どもたちから花束を受け取り、我慢していた涙がこぼれおちた


「1、2軍を行ったり来たりした選手でしたが、15年間、熱い熱い声援をありがとうございました!」と力強い声でスピーチを締めると同時に、スタジアム中から小池コールが巻き上がり、コールはやがて応援歌に。
 


ライトスタンドの前で宙を舞った小池


ファンは“戦士が集うグラウンドで 打て豪快に 小池正晃”の歌詞にそれぞれの思いを乗せ、小池を送りだした。なお、今後はベイスターズのコーチとして新天地で活躍するようだ。