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横浜の東側に位置するのになぜ西区?

横浜の東側に位置するのになぜ西区?

ココがキニナル!

横浜の一番東の方なのに西区!?キニナル!(FacebookよりNaotaka Igarashiさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

“西区”という名前には、中区の西側だった歴史や戦時中の行政再編、そして少し大らかな名付けの流れなど、いくつもの時代背景が詰まっていた

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ライター:新はまれぽ編集部

「西区って、横浜のどこにあると思います?」
人にこう聞いて「横浜の西のほう?」と答える人がいたら、それはごく自然な反応です。
だって「西区」ですから。

でも地図を開いてびっくり。
西区は横浜の「東側」にあるのです。

東側なのに西区?
まさかの真逆。

ネーミングミスでは!?
いやいや、そんなわけありません。
そこにはちゃんとした理由があるはず。

ということで今回は、
「横浜の一番東にあるのになぜ“西区”? 」
という謎を、地図と歴史と考察でひもといていきます。

まずは西区の位置を地図でおさらい!



横浜市西区は、市域の東寄り—横浜駅を中核に、みなとみらい21の一部を抱えるエリアです。
北は神奈川区、東〜南は中区・南区、西は保土ケ谷区と接し、区境は川や道路に沿って入り組んでいます。
区内を流れる帷子川が横浜駅付近で開き、JR各線・相鉄本線・横浜市営地下鉄ブルーラインなどが交差しています。
人の流れと街の機能が集中する「ターミナル前後」が西区の顔と言えるでしょう。
市全体で見ると「西」ではなく中心〜東寄りに位置していますね。
この地理的ギャップこそ、今回のテーマの出発点です。

区の始まり
西区の謎をひもとくには、少し歴史を振り返るのが近道です。
現在の横浜市は18の区から成り立っています。
もともと「武蔵国」や「相模国」に属する小さな群や村の集まりでした。
横浜市が区制を導入したのは1927年(昭和2年)
当時は鶴見区、神奈川区、中区、保土ヶ谷区、磯子区の5区でスタート!

赤=旧中区
緑=旧神奈川区
橙=鶴見区
青=旧保土ヶ谷区
紫=旧戸塚区
黄=旧磯子区(鎌倉郡から途中で横浜市に編入)
ここからまちが広がり、少しずつ新しい区が増え、いまの18区になります。

区の変遷

なぜ「西」になったのか?
「横浜の西」どころか、どちらかというと「東寄り」
そんな位置にあるのに、なぜ「西」なのか? 実はそこには歴史と行政の深〜い事情が隠されていたのです。

◆ 昔は「中区の一部」だった!
今でこそ横浜駅やみなとみらいを抱えるにぎやかなエリアになっている西区ですが、もともとは中区の一部。
そしてその中区から昭和19年(1944年)に分離独立するかたちで誕生したのが「西区」なんです。
名前の由来は、ずばり「中区の西側にあったから」
つまり今の市全体の地図から見た位置じゃなくて、中区の中で見たときの「西」だったわけですね。
参照:横浜市の歴史年表|横浜市公式サイト

◆ 実は「戦争」が関係していた!?
でもなんでこのタイミングで分区?と思った方も多いはず。
実は1944年、太平洋戦争の真っ只中。
当時の横浜市では、人口の増加や空襲対策(警防)、物資配給の効率化などを目的に、行政機能を分ける再編が進められていました。
その一環として、中区の一部が分かれて「西区」として設置されたのです。
つまり「戦時中の行政再編」が、この区名の背景にあるんですね。
参照: 横浜18区の区名の由来(戦前・戦後編)|はまれぽ.com

◆ そもそも「西」でもなかった説!?
極めつけは、地元民や研究者の間では、こんな声もあるんです。
「中区の西側って言うけど、実際そんなに西でもなかったよね?」
なんと当時からすでに「名ばかり西」だった可能性すらあるとのこと(笑)
横浜市の古地図を見ても、「中区の一番端っこ」であるのは確か。
でもそれが必ずしも「西寄り」とは限らなかった模様。
つまり「西区」の「西」はけっこうアバウトな命名だったのかもしれません。
参照:比較的東にあるのに、なぜ「西区」?|国立国会図書館レファレンス

小さな違和感から街の歴史が見えてくる...そこが横浜の面白さ。
こういうところに気づくのが、さすがはまれぽ読者のスゴイところです!

まとめ:区名に込められた歴史と意味

「横浜の一番東にあるのに西区なのはなぜ?」という素朴な疑問には、
・中区の「西側」だったから
・戦時中の行政再編の影響
・わりとアバウトな命名の流れ
という歴史と事情がたっぷり詰まった理由があったんです。

「なんで西区なの?」というツッコミから始まった今回の調査。
掘り下げてみると、地名の背後にはその土地の歴史、行政の工夫、そして時代の空気が見えてきます。

時代が進むにつれて街の中心が移り、地名と位置が少しずつズレていく。
「西区」の不思議な名前は、そんな「時代のズレ」が残した小さな名残なのかもしれません。

西区に限らず、街の名前にはそれぞれ“物語”があります。
そんな視点でいつもの道や駅を歩くと、横浜が少し違って見えてくるはず。

それが、はまれぽ的お散歩のススメです!

おまけ
横浜市民あるあるをひとつ。
横浜市民が言う「横浜に行ってくる」は「西区にある横浜駅に行く」ことである。
横浜市民以外の人からは「横浜市民なのに横浜?みなとみらいのこと?」となるらしい...
みなさまの西区あるあるもぜひお聞かせください!!

ー終わりー

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  • 鉄道発祥の神奈川駅から見たら少し西かなー、とも思いました^_^;

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