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栄区が作成した「終活」用エンディングノート「シニアライフノート」とは?

ココがキニナル!

栄区が独自で作成したエンディングノート「SAKAEシニアライフノート」ってなに? 何のために作ったの?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

単なるエンディングノートと違い、終末期に向かう前の健康寿命を延ばし、生き生きした人生を送ってほしいと3000部作成し、無料配布している

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ライター:はまれぽ編集部

充実した人生のために



栄区は2015(平成27)年11月、健康寿命を延ばして充実した人生を実現するため独自に、自身がいずれ迎える「死」についての希望を書き留めておくエンディングノート「SAKAEシニアライフノート」を作成した。

終末期に重点を置いた従来のエンディングノートとしての機能だけでなく、これからの人生を健康に過ごすためのポイントを盛り込んだことが最大の特徴になっている。

A4版14ページで3000部作成。印刷費など含め、予算は42万円。区民には栄区役所と栄区内地域ケアプラザで無料配布している。
 


栄区エンディングノート「SAKAEシニアライフノート」
 

2015(平成27)年1月1日時点の横浜市の65歳以上の高齢者は85万974人で高齢者人口割合は23.1%。このうち栄区の高齢者人口は3万5135人で、割合は28.8%となっており、市内18区のなかで最も高い。

また、何らかの介護が必要とされる「要介護認定」の割合が市全体で17.02%であるのに対し、栄区は14.42%と、こちらは最も低い。つまり、高齢ながら元気な生活を送っているのが栄区の高齢者ということができる。
 


元気なシニアが多い栄区(写真はイメージ)
 

市販のものでなく、区独自で「エンディングノート」を作成した意図は何か。横浜市栄区役所福祉保健センター高齢・障害支援課の守田洋(もりた・ひろし)課長と柏田和司(かしわだ・かずし)高齢者支援担当係長に聞いた。
 


なぜ税金で作成したのだろうか?
 

「早い段階から、シニアの皆様に終末期を含めた次のステージの準備をしてほしいというのが狙いです」というのは守田課長。

市販のものや、磯子・鶴見・泉・瀬谷の4区でも「エンディングノート」と呼ばれるものを作成もしくは販売しているが、多くは自分のこれまでの経歴や終末期と自身の死後についての意思を示す内容になっているものが多い。
 


ウェブでダウンロードできるものも死後の意思表示の記載が多い
 

「SAKAEシニアライフノート」では、従来のエンディングノートの機能に加え「いきいき編」という健康チェックリストと「そろそろ編」という介護が必要になった時のことを考える介護保険の活用についての記載を追記した。
 


「いきいき編」と
 

「そろそろ編」が「SAKAEシニアライフノート」の特徴