横浜ランドマークタワーの上層階と地上で合図を送り合うことは可能?
ココがキニナル!
ランドマークタワーの上層階に居る人と、地上のどこか見えやすい場所に居る人とで、お互いに双眼鏡などを使って手を振って合図を送りあう事って可能ですか?(ossangenerateさん)
はまれぽ調査結果!
地上から上層階の合図を読み取れる距離は限られるが、上層階からならかなり遠くまで読み取ることができる(直線距離約2700メートル)。双眼鏡って地味にスゴイ。
ライター:中田 淳也
機材を準備する
横浜ランドマークタワー(以下、ランドマークタワー)の上層階にいる人と、地上にいる人が双眼鏡などを使って合図を送りあうことが可能かという今回のキニナル。実際に現地に行って2人で確認することはとくに難しくない。
ランドマークタワー
しかし、ただ双眼鏡で覗いて確認しただけの報告では記事として何も伝わらないため、それを写真なり動画なりの証拠として残さなければならないのだけれど、双眼鏡並みの倍率で撮影できるカメラとなると数万円かそれ以上の高額となってしまい、とても手が出せない。
手元にある双眼鏡とカメラで何とかならないものかとネット検索してみると、三脚に双眼鏡を固定し、その接眼レンズにスマホのレンズを合わせることで双眼鏡で覗いた景色を撮影する手法があるらしい。
三脚は手元にあったので、あとはスマホを双眼鏡の接眼レンズに固定するためのホルダーがあればなんとかなりそう。ホルダーは価格も2000円程度とお手頃だったので購入して準備完了。なお、双眼鏡の倍率は10倍で、市販されている一般的なもの。
こんな感じのホルダー(スマホは含みません)
ビクセン アスコットsw 10×50
三脚とホルダーで双眼鏡とスマホを固定する
別角度から
今さらながらではあるけれど一応説明しておくと、ランドマークタワーは高さ296メートル、ビルとしては日本で二番目に高い(2017<平成29>年現在)。オフィスやショッピングモールなどを併設し、みなとみらい地区でまさに“ランドマーク”となっている超高層ビルで、はまれぽでも何度となく記事にしている。
まさに“ランドマーク”なタワー
そんなランドマークタワーの上層階から合図を送ることはできるのだろうか。そういえば、ランドマークタワーの上層階といえば、ホテルの客室もあったような・・・。
トップ オブ スカイリゾートフロア(横浜ロイヤルパークホテル公式ホームページより)
こういう部屋でシャンパンでも飲みながら地上の合図を読み取れるか確認できたら楽そうだよなあと思ったものの、そんな贅沢が許されるはずもなく、実際の調査はランドマークタワーの上層階と聞いて誰もが真っ先に思いつくであろう展望フロア「スカイガーデン」で行うことに。
スカイガーデン
ちなみに、ランドマークタワー69階のスカイガーデンからは横浜の景色を360度にわたって一望できるが、展望フロアは北東、北西、南東、南西の4つに大きく区分されている。
その中で視界をさえぎる建物が比較的少なく、かつ、有名な観光地が多いという理由で今回は南東方向のエリアで調査を行うことに決定。
地図でいうと南東は矢印の方向(Google Mapより)
天気が悪いと順延せざるを得ないので、春先の不安定な天候の中、祈るような気持ちで迎えた取材日は快晴とはいえないまでも十分な晴天。まずはランドマークタワーから南東に約300メートルの汽車道の真ん中で編集部・小島と待ち合わせるのだった。
はたして合図は送れるのだろうか?
少しでも目立つようにと定番の金ピカ・小島と“比較的”控えめなオレンジ・中田
視力1.5の小島と視力1.0のライター・中田が写真のようにまずは肉眼でスカイガーデンを見てみたものの、この時点でスカイガーデンの中に人がいるのか判別できない。
囲ってあるのがスカイガーデン
せっかく目立つ色の服装をしてきたのに、早くも取材終了となるのだろうかと一抹の不安がよぎったが、何はともあれやってみようではないかということで、中田は一人でスカイガーデンに向かう。
その間、約15分。さすがにこのままの格好で人通りの多い汽車道に放置されるのは耐えられなかったようで、ひっそりとタイツを脱ぐ小島。
スカイガーデンから見た汽車道(肉眼で見たイメージ・注:金ピカ・小島は映っていない)
スカイガーデンに到着してそこから汽車道を眺めてみると、肉眼でも歩いている人のおおよその様子が分かる。上の写真は肉眼で見たイメージとほぼ同じような倍率。
一方、地上の小島も窓際にへばりつくように立っているオレンジ・中田を肉眼で確認できたらしく、さらに双眼鏡で覗いてみると、中田が花粉症対策に白いマスクをしていたことまでハッキリと見えたそうだ。
汽車道からスカイガーデンを見る金ピカ・小島
しかし、最初に書いたとおり、見えたかどうかの確認だけで終わらせてしまうとわざわざはまれぽでやる意味がない。ということで、汽車道から双眼鏡で見たスカイガーデンの様子を動画におさめてきました! オレンジ・中田の姿をその目で確認してください!
汽車道から見たスカイガーデン(双眼鏡で見たイメージ)
動画を拡大したもの。囲ってある部分をよく見ると・・・
真ん中にオレンジっぽいのが見え・・・・・・るよね? すいません、我々の能力ではこれが限界でした。
肉眼+双眼鏡ではハッキリと見えていたものが、スマホ+双眼鏡で撮影するとほとんど映らなくなってしまうのはなぜなのか。おそらくはガラスの屈折率とかいろいろあるんだろうけど、そういう難しいことはよく分からないので、で○じろう先生にでも聞いてみてください。間違いなく双眼鏡でハッキリと見えたんだよぉ~!
中から外を見てみよう
さて、外から中を見た動画の出来は散々だったものの、中から外を見るとどうか。ということで、こちら。
スカイガーデンから見た汽車道(双眼鏡で見たイメージ)
動画から切り出した一コマ
我ながらすばらしい出来栄え。この距離ならわざわざ全身タイツじゃなくて普通の格好でも十分に合図が送れるし読み取れる。となったら、徐々に距離を遠くして、どのあたりまで合図が送り合えるか、移動開始。