【新型コロナウイルス】厚労省、横浜港クルーズ船内乗客への対応を変更。陰性乗客は潜伏期間を待たずに下船の可能性も
公開:2020年02月14日
「ダイヤモンド・プリンセス号」船内乗客への対応を変更
2020(令和2)年2月13日(木)、厚生労働省は横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客について、今後の対応方針を変更すると発表した。
これまでは、船内の乗員・乗客の健康を確保するため、乗客には自身のそれぞれの個室内で過ごしてもらうようお願いし、発熱や咳など呼吸器症状のある方に対しては新型コロナウイルス検査を実施。陽性であれば下船し、医療機関で治療を行うことで、船内での感染拡大を抑止してきた。
しかし、船内には高齢で基礎疾患を抱えている乗客もおり、また、潜伏期間が経過するまで、窓のない部屋に長期間滞在せざるを得ない乗客もいるため、持病を悪化させ健康を害するおそれがある。そのため、新型コロナウイルス感染症とは別に、健康確保の観点からリスクが高いと考えられる乗客についてはPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査を実施し、陰性が確認された乗客のうち希望者は、下船して潜伏期間が解消するまでの間、政府が用意する宿泊施設で生活してもらうという対応をとることが発表された。
なお、検査の結果、新型コロナウイルスの陽性が確認された乗客については医療機関において治療、また、陽性が確認された乗客の濃厚接触者については今回の対応の対象外となる。
神奈川県在住の80代女性が死亡し、国内初の死者を出した「新型コロナウイルス感染症」。「ダイヤモンド・プリンセス号」船内の乗員・乗客全員が無事に下船できる日はいつになるのだろうか?
厚生労働省「横浜港で検疫中のクルーズ船内の乗客の皆様に関する今後の対応について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09465.html
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