【震災れぽ10】震災後のガソリン事情は?
ココがキニナル!
震災後のガソリン事情はどうなってますか?
はまれぽ調査結果!
ガソリン待ちの行列は深刻さを増しています。どうしても必要な人以外はできるだけ我慢してください!
ライター:はまれぽ編集部
日に日に増える車たち
東日本大震災後、ドライバーの頭を悩ませるガソリンスタンド(以下GS)の待ち渋滞。
筆者の体感では、3月14日には平均30台ほどだったその列は、日を追うごとに数を増し、3月18日の時点では平均100台ほどになっている状態だ。
西区花咲町のGS
では、一体なぜこんなことになってしまったのだろうか?
コスモ石油の千葉製油所、JXの仙台、根岸製油所(※根岸製油所は来週中にも稼働再開予定)が被災のため稼働停止し、供給量が減っていることが原因のひとつだが、製油所は全国にあり、政府も在庫は十分にあると言っている。
ただ、地震の影響で物流に問題がでている上に、いつ正常化するかわからない消費者の不安から買いだめ現象が起きているのだろう。
ガソリンが入荷しないため、半数近くは店が開けられない状態
現状を探るべく、横浜市内を巡ってみた
では、横浜の現状はどうなのだろうか?
市内を回ってみると、鶴見区駒岡のGSでは、ガソリンほしさに50台以上の列ができていた。
3月16日時点ではどこも50台以上に増加
また、旭区上白根町のGSでは、売切れで閉店しているにも拘わらず並ぶ車が続出し、警察が介入する騒ぎとなっていた。
あまりの行列に警察が介入することもしばしば
ガソリンが入荷しないため、多くのGSは店を休業しており、営業しているところにお客が殺到するのだろう。
では、この状況についてGSの店員はどのように思っているのだろうか。
そこで、3月18日金沢区の産業道路沿いにあるENEOSで働くマネージャーの橋澤さんに話を伺ってみた。
金沢区北富岡のGS
―店を開けていないようですが?
ガソリンの入荷がなくて、ここ2日間は開けていません。
―いつから入荷がない?
震災の日から、2日間は入荷せず、週明けの14日に入ったんですが2時間で売切れ、15日も2時間、16日はちょっと多く入って3時間で売り切れました。それから17日18日と入荷がありません。
―在庫はまったくない?
契約している工場や、災害指定GSになっていますので、警察や東京電力などの車両分は残しておかなければいけないんです。でも、それも底を尽きかけています。
―入荷の予定は?
配車センターも混乱しているようで、いつ入ってくるかギリギリまでわからないんです。
―どうしたらこの事態は解決する?
みんなパニックを起こしているだけなんです。目盛りが一個減ったから入れてくれなんてお客さんが多いからこうなる。土日だけやレジャーで使うだけの人が少し我慢すればすぐに収まると思います。
「どうしても必要な人以外は少しだけ我慢して」
負のスパイラルに陥る前に危機感を
食料品や電池などの買い溜めもそうだが、どうしても必要な人以外は少しだけ我慢するべきだ。
不必要な人が報道に煽られて行列を作る。それにより運送業者などが支障をきたし、物流が滞る。
その結果、他の生活必需品が不足し、「自分だけは」という防衛意識から買い溜めに走る。
これでは経済状態は悪化の一途をたどるだろう。
震災復興のために、ここ横浜でできることは何なのか?今一度真剣に考えていただきたい。
― 終わり ―
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