「えーとー、やっぱぁ～、焼きそばといえばクドーさんだと思うんですよぉ～。どぉ～思いますぅ～？」
怪獣（編集部・山岸）が気味の悪い鼻声で話す。ブリっこ気取った怪獣は何よりも気味が悪い。たぶん脳みそに、あんがかってきたんだな、と思った。
　
噂では、チベットやネパールにもあるという焼きそば。シリーズ3回目の今回は具だくさん、ボリューム良しの焼きそばを提供する2軒を紹介しますぅ～。



リピーターが多い鉄板焼きそば「新天地」

1軒目は中華街にある上海料理の店「新天地」の焼きそばから。
　

みなとみらい線、元町・中華街駅から徒歩5分

店先で出迎えてくれた人形さん達もキニナルところだが、ガラスに貼ってある写真の方がキニナった。
　

さぶちゃん

お茶漬けのイメージがあるさぶちゃん。おやじのお墨付きなんですかね。
へいへいほぉーと店内へ。
　

おじゃまします

まずは店長さんにお話を伺うことに。
　

「新天地」店長の陸琴（りくきん）さん

中華街に店を出して10年の「新天地」。本場上海のやさしい味を提供するのがモットーだという。メニューは130種類以上。中華街ではここでしか食べられないメニュー「雪菜と豚肉細切り麺（850円）」もあり、焼きそばをはじめとする麺類には特に力を入れているという。
　

雪菜は高菜に似た野菜だそうです

話をしていると「ジュファア~」という鉄板の音が聴こえてきた。
まずは、看板メニューの焼きそばから。
　

鉄板焼きそば（980円）
　

いただきやす

まず、具だくさん。あんがかかった豚肉・エビ・イカ・キャベツ・ニラ・ニンジン・モヤシがどっさり。麺は細麺でかるく焦げ目がつく程度に焼かれている。一口ほおばる、一瞬で海鮮のうまみと野菜の甘みとあんがかったダシの味が広がる。噛めば海鮮はプリッと野菜はシャキッと、麺はシコシコ感が残った表面パリパリ仕上げ。具だくさんのあんとパリっとシコシコの麺は自然と顔がゆるんでくる美味さ。感服です。
　

美味いですな

30代のころの樹木希林さんにも見える。
　

続いて上海焼きそば（850円）

山に盛られた上海焼きそば。焼けた中国醤油のいい香りがたまらんです。具は、細切りの豚肉・キャベツ・ニラ・ニンジン・モヤシ。麺はシコシコの細麺。シャキシャキとシコシコの麺をあまからい醤油味でいただく。美味い。「ガツン」とくる味が多い上海焼きそばだが、「新天地」さんのものはまろやかで品のある上海焼きそばといった味わい。決して物足りなくはなく、油分が少ないので疲れず最後まで美味しくいただけた。
　

「新天地」おすすめの水煮豚もいただく（1200円）

あっさりとしたピリ辛スープで煮た豚肉の下にはモヤシとネギ。スープにはニンニクと山椒がアクセントになっている。舌には辛くなく美味いがガツンとくる。食べているうちに汗は出る。でも飽きずに最後までいただけた。そして残ったスープでつけ麺。これがまたやんちゃに美味い。やんちゃですな、このシメ。
　

やんちゃですな

こっちも30代の樹木希林さんに見える。

鉄板のあんかけ焼きそばと品のある上海焼きそば、そしてやんちゃな水煮豚。
「新天地」さんごちそうさまでした。