鮭があるからイクラも? 磯子区のお寺にある謎の大きな慰霊碑「鮭塚」の正体は?
ココがキニナル!
磯子区にある鎌倉時代から続く「金蔵院」というお寺に大きな鮭の慰霊碑「鮭塚」があります。鮭とゆかりの深くない?この地になぜ建立されたのかキニナル。(浜っ子五代目さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
鮭塚は、鮭のみを供養しているわけではない。1978年、金蔵院の檀家さんである横浜市中央卸売市場水産部の役員が管理を引き受けたため妙法寺から金蔵院へ移設
ライター:人見 静馬
鮭の慰霊碑とは、なんとも奇妙な物である。投稿者は「鮭とゆかりが深くないこの地になぜ?」といっていたが、そもそもなぜ「鮭」なのだろうか? 何かの曰くがあるに違いないとは思うのだが、少し頭を捻(ひね)ったくらいでは思いつかない。
さて、一体どういう曰くが出て来るのだろうか。筆者はこの調査を終えた後も鮭を食べられるのだろうか!?
金蔵院へ
鮭塚の取材を行いたいと金蔵院へアポイントを入れると、いつでも大丈夫だと何とも快い返事。現在お忙しいそうなのだが、その合間を塗って取材を受けてくださるのだという。ありがたい話である。
ということで、早速鮭塚があるという金蔵院へ!
JR磯子駅前
金蔵院はJR根岸線の根岸駅と磯子駅の中間辺りにあるという。地図からすれば、やや磯子駅が近いか。いずれ、歩くのは間違いないらしい。運動不足の身体にはこたえる距離である。
およそ20分歩くと、左手に荘厳な門構えが目に入る。
ここが金蔵院
つくづく、寺というのは写真映えする
真言宗に属している
誰にともなく「お邪魔します――」と呟き門を潜る。物理的に何か変わったわけではないのに、そこはやはりさすがに寺、なんとも身が引き締まる。一足ごとに鳴る砂利の音すら、やたらと響く気がする。「境内」とは、単なる物の喩えではないのだろう。
身が引き締――まらない方もおられるらしい。子ども――だろうな、うん
1328(和暦)年、鎌倉時代から続く長い歴史がある
さて、肝心の鮭塚はどこかと首を左右。すると。
あれか?
あった!
本当に鮭塚と書いてある。しかし想像以上の大きさ、立派さである。正直筆者は鮭塚のことをナメていた。ここまでの迫力を持っているとは。これは是非とも由来を聞かなくては。
鮭塚を写真に収め、住職の待つ支所へ。
寺の脇に設えられている