階段だらけの江の島、エスカー利用できない車椅子の人は頂上まで行くにはどうすればいい?
ココがキニナル!
車椅子で江ノ島頂上の江の島シーキャンドルに行こうとしましたがエスカーの利用を断られました。しかし帰りがけ郵便局のバイクとすれ違いました。バイクでどこまで登れる?(町田に住んでますさん)
はまれぽ調査結果!
バイクは入り口付近のみ通行可能。江の島シーキャンドルには階段かエスカーを利用。車椅子でエスカーは乗れないが、適切な介助があれば階段で上れる。
ライター:松崎 辰彦
江の島を車椅子で散策する
江の島のシンボル「江の島シーキャンドル」。江の島サムエル・コッキング苑の中にあり、江の島の名所として多くの人を迎えている。
江の島シーキャンドル
江の島サムエル・コッキング苑までの道のりは、既にはまれぽ記事『江の島にある「サムエル・コッキング苑」ってどんなところ?』でご紹介している。
江の島サムエル・コッキング苑
「江の島シーキャンドルまで階段無しの、坂道だけですか?」と投稿にあるが、結論から言えば、頂上まで総計254段の階段と、一部が坂道という道のりになっている。江の島シーキャンドルまで徒歩で行くと、階段上りだけでかなりの運動量になることは、実際に江の島を歩かれた方ならどなたも実感されるだろう。
こうした階段を上らねばならない
江の島サムエル・コッキング苑まであまり迷わない
この負担を大きく軽減してくれるのがエスカーである(有料。全区間・大人360円 小人180円。詳細はHP等参照)。江の島に入り、大きな鳥居をくぐってスロープをわたり切るとその入り口が見えてくる。今から半世紀以上前に設置されたものだが、現在でも多くの人が利用している。
エスカー(1本目・2本目)入り口
1本目
1本目が終わるとすぐに
2本目のエスカーになる
そして2本目の出口
しかし今回の投稿者は車椅子でエスカーに乗ろうとして、断られたという。
車椅子でエスカーには乗れない
エスカーとは江の島サムエル・コッキング苑までを結ぶ日本初の屋外型エスカレーターのこと。全部で4本あり、各々乗り継ぐことで最後に江の島サムエル・コッキング苑に到達することができる。
エスカー(3本目)入り口
エスカー(4本目)入り口
エスカーは上りのみ
エスカーに車椅子は乗れるか?
エスカーを管理運営している江ノ島電鉄に問い合わせたところ「エスカーは上りだけで下りがありません。足のご不自由なお客様が江の島頂上部にお越しいただくのは難しい状況です。またエスカレーターの幅が狭い箇所もあり、車椅子でのご搭乗の対応をしておらず、大変申し訳ないのですが車椅子でのエスカーのご利用はお断りしています」との説明をいただいた。
1本目 幅が広い
3本目 幅が狭い
エスカーは1959(昭和34)年に作られたもので、1本目、2本目のエスカーはともかく、3本目、4本目のエスカーは幅がせまく、たしかに、車椅子で乗るのは危険が伴うと思われる。
エスカーの車椅子利用はご遠慮ください、とのこと
エスカーが設置された当時は現在のようなバリアフリー思想も浸透しておらず、エスカーも幅がせまくて介助が困難な作りになっている。このまま車椅子で乗るのは危険が大きいと予想され、利用するのはひとまず断念せざるを得ない。