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川崎市平成24年度予算はどうなっている?

ココがキニナル!

先日、横浜市の平成24年度予算の記事が掲載されましたが、川崎市の予算はどうなんでしょうか?自分たちの税金がどのように使われているのか気になります!(kawaさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

一般会計、特別会計、公営企業会計ともに昨年度より減少。一般会計は3.6%減の5956億3226万円。全会計では6.8%減の1兆2346億7500万円!

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ライター:吉田 忍

予算とは、1年間に入ってくるお金(歳入)と、出て行くお金(歳出)の見込みをたててどのように使うかを決めるもの。予算編成は9月頃から始まり、まず基本方針が決められ、その後、各局からの要望が出され、市長の査定が行われた後、2月に「予算案」が発表される。この予算案は市議会で審議され3月に成立となる。
 


川崎市役所




川崎市の24年度予算案
 


一般会計予算は3.6%減となっている

  • 「一般会計」市税や国からの交付金を使う会計で、福祉や道路整備などに使われる。
  • 「特別会計」国民健康保険など収入のある会計のこと。川崎市には競輪事業もある。
  • 「公営企業会計」市バスや水道など基本的にその事業の収益で運営されるもの。

 
私たちの税金がどのように使われているのかを知るには一般会計を見ればよいということになる。



一般会計 歳入と歳出

■歳入
 


ほぼ半分が市税でまかなわれている


市税は、評価替えにより固定資産税は減る見込みだが、扶養控除の見直しにより個人市民税は増えるため、前年度とほぼ同程度となっている。


■歳出
 


人件費、公債費、投資的経費が大きく削られている


「扶助費」生活保護費や保育所運営費など福祉に関わる費用。国の制度改正によりこども手当の減が38億円ある(下記目的別予算参照)が、保育の充実や生活保護費の増などで、前年比0.5%の減にとどまっている。

「公債費」市債などの借入金返済に関する経費。減少している事は健全化しているといえる。

「投資的経費」道路や学校等の建設経費。リサイクルパークあさお(仮称)など大きな整備事業の減少で約80億円の減。

阿部市長は厳しい社会環境の中、市民生活の安心安全を確保し、川崎市の新たな飛躍を確実なものにするため、様々な課題の克服に最大限努力する予算であるという意味を込めて「課題克服努力予算」としたと述べている。
 


款別(かんべつ)予算とは、目的別予算のこと


  • 「市民費」ミューザ川崎シンフォニーホールの復旧工事など12億円の増。
  • 「こども費」こども手当の減などによって38億円の減。
  • 「健康福祉費」生活保護扶助費や後期高齢者医療負担金の増、北部斎苑の大規模改修など44億円の増。
  • 「経済労働費」新川崎・創造のもり地区における施設用地の取得完了などにより40億円の減。
  • 「建設緑政費」等々力緑地再編整備推進事業、五反田川放水路整備事業費などで39億円の増。
  • 「まちづくり費」横須賀線小杉新駅整備完了などにともない、45億円の減。
  • 「公債費」償還元金の減などにより、52億円の減。

 

予算について教えてくださった川崎市財政局財政部財政課長の竹花満さん