突如サービスを停止した「へそクリック」。運営会社の実態は?
ココがキニナル!
みなとみらいに会社を置いていた「株式会社ネーブル」が運営する「へそクリック」が、会員に告知のないまま会社を解散してしまいましたが、どのような経営を行っていたのでしょうか?(baysさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
代表者のY・O氏は現在、所在不明。実態を暴くため徹底的な追跡取材を敢行します!
ライター:はまれぽ編集部
ポイントサイト「へそクリック」とは?
キニナル投稿にもあるように、ポイント交換サイト「へそクリック」を運営する「株式会社ネーブル」が今月に入り突如会社を解散、ポイントサービスも停止していたというこの問題。何の事前告知もないまま進められた今回の事態に、会員からは怒りと困惑の声があがっている。
平成12年にサービスが開始された「へそクリック」。1ポイントが1円に換算され、一定のポイントを貯めることで現金への換金ができた。ポイントはサイト内の広告をクリックすることなどで貯まる仕組みになっていた。会員数は約18万人とも言われている。
3月13日現在、サイト上に掲載されている一方的な通告文書
事前調査によると「株式会社ネーブル」の所在地はみなとみらいのとあるビルで、代表取締役はY・O氏という人物で現在の居場所は不明となっていることがわかった。また、栃木県宇都宮市にある「Y石材販売株式会社」の社長を務める人物と、ネーブルのY・O氏が同一人物ではないかという噂もキャッチした。
「夜逃げ」同然、会員に対し何の説明もないままサービスを停止した同社。会社解散の理由、会員に対する説明責任を追及するため、編集部では追跡取材を敢行することにした。
元役員が語る会社の実態
さっそくネーブルに電話取材を試みたところ、既に電話は解約されていた。しかしその後、方々に調査をしたところ、同社の元役員だったという男性とコンタクトを取ることに成功した。
会社の設立当時、同社の役員を務めていたというこの男性。男性の話によると、ネーブルは慶應義塾大学の同級生だったY・O氏とK・H氏を中心に設立された会社で、K・H氏は同社の副社長を務めていたという。
ネーブルのHP(現在は閲覧不可)。キャッチには「人とのつながり」とあるが…
代表のY・O氏は「頭脳明晰で優秀だったが、ポイント事業に関しての知識は疎かった」とのこと。その分、K・H氏が積極的に事業の拡大を推し進めていたようだ。また、昨年夏頃に数人の社員が会社から離脱。その頃から事業が傾き始めたのではないかと感じていたという。
HP内に表記されていた利用規約には終了の際に「一定の予告期間をおいて周知方法を取る」とある
噂にあった宇都宮の石材店で代表を務めるY・O氏との関係については、「同一人物」とズバリ。どうやらY・O氏は宇都宮で石材店を経営するかたわら、「へそクリック」を運営していたようだ。副社長だったK・H氏も同石材店の取締役に名を連ねているという事実も判明した。
最後に「会員の不利益になる今回の対応については、とても残念に感じている」と率直な感想を語ってくれた。
みなとみらいにある㈱ネーブルを直撃
徐々に実態が掴めてきたところで、現在の会社の状態を確認するため、みなとみらいのとあるビルに入るオフィスに直接向かってみることにした。
株式会社ネーブルの表記を発見
現地に到着。誰もいないのではと思っていたが、中から応答があり一人の男性が応対してくれた。話を聞かせてくれたのは同社の業務管理部長を務めるH・M氏。ちなみに、オフィス内には他の社員の姿は見当たらない。
ネーブル受付。中はひっそりとしている
H・M氏によると昨日(3月12日)、Y・O氏と弁護士とともに今後についての協議を行ったとのこと。協議の内容としては、今後のポイント換金について、会員の個人情報について、サイト上やメールを使って会員に対してどう告知をしていくかなどが主だったという。
会員に対して謝罪や弁解の言葉はありますか?との問いには「現在協議中なので自分の口からは正式なコメントは控えたい」という回答に留まった。今現在のY・O氏の所在についても「お答えできない」とはかばかしい回答を得ることはできなかった。
㈱ネーブルの本店所在地は宇都宮市内
取り寄せた登記簿を確認したところ、株式会社ネーブルの本店所在地は横浜市になく「栃木県宇都宮市桜」という場所であることが判明した。同地はY・O氏が代表を務めるあの石材店とも近い距離にある。
目的の欄には「石材の販売」、「仏壇・仏具の販売」という文字も
どうやらこの会社の実体を掴むためには、宇都宮という町に直接行ってみる必要がありそうだ。そこで編集部では急遽、宇都宮に飛ぶことに。
果たしてY・O氏は宇都宮にいるのか?石材店との関係は?今何を考えているのか?取材のレポートは順次公開していく次第である。
なお、現段階では代表取締役のY・O氏を始め株式会社ネーブルに関わる人物の氏名は一旦仮名とした(本名は把握済み)。今後の調査の進捗によっては、氏名を公開する場合もあると考えている。
―続く―
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へそくり坊やさん
2014年04月24日 21時48分
経済的に弱い人間の一人ひとりの被害額は小額でも、数集まれば莫大な金額になる。弱い者を食い物にして主催者が太って行くという典型のように思える。お墓は人間の最後をお祀りするもの。神聖なお祀りに携わる者が、「へそくり」という言葉を利用して弱い者をだますなどということは社会的にも許されるものではない。そんな企業に頼んでお墓を作った人たちは浮かばれるのだろうか。
りんちゃnさん
2012年05月23日 01時07分
私も小額被害者の一人です。小額だからといってもちろん容認できるわけではない。ただ記事や皆さんの意見を聞いていると「事前通知もなく突然サイト閉鎖した」とありますが、それは違うように思う。ずっと後になってメールを開封してみたら、1週間だか10日だか前に閉鎖の件とポイント交換の案内メールは届いていた。ただ小額なので切り捨てられてはいるが・・・現在のようなネット社会でポイントサイトの利用者は多いと思われる。今後二度とこのようなことがあってはならないし、そのためにはぜひとも追求を進めて欲しい。又被害者がいる以上、刑事事件になる可能性はないのか?その辺も含めて解散の経緯や責任者の説明はぜひ聞いてみたい。
へそ被害者さん
2012年03月16日 18時43分
>ステマさん:【なぜこの記事が緊急取材なのか】:へそクリック運営が事前通知もなく突然サイト閉鎖したことと、会員に対してポイント等の後処理をせず、会員のポイント(=お金)を運営に持ち逃げされる危険性が高かったため。【組織票】:へそクリック側の公式発表だと会員数35万人(=被害者)ということになっていますので、会員数考えたらこれでも票が少ないほうだと思うのですが、いかがでしょうか?