川崎大師駅の住所が大師駅前となった経緯は?
ココがキニナル!
川崎大師駅の住所が、川崎大師駅前1丁目ですが、それだと、駅が作られた後に住所が決まった事になりますよね?気になります。調査お願い致します!!(るーうにさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「大師駅前1丁目」は川崎大師駅と改められた1939(昭和14)年よりもあとに、地元の自治会の案をきっかけに誕生しました。
ライター:はまれぽ編集部
「大師駅前」という地名の経緯は?
それほど最近の出来事ならば、市役所に行けばなにか記録が残っているのではないだろうか。そこで、川崎市まちづくり局の都市設計課に取材をお願いした。当日は、職員の森井さんに協力してもらい、さまざまな史料を当たってみた。
川崎市役所外観
まず、「大師」という地名が確認できる最も古い記録は江戸時代初期。
川崎大師ができたのが1128(大治3)年と古いので、実際はもっと昔から地名になっていた可能性もある。
1885(明治18)年の地図。赤下線が川崎大師で、青い部分は後の川崎大師駅
その後、1936(昭和11)年の耕地整理によって大師西町、大師中町という地名に変わっていく。
1954(昭和29)年の大師駅周辺を表す下の地図を見ても、喫茶店のマスターが話していた通り、大師中町という地名が見て取れる。また、その西側には大師西町という名前もある。
1954(昭和29)年の大師駅近辺の地図
その後、地元の自治会や町内会が市(当時のまちづくり局住居表示課)に新しい地名についての案を提出した。
市議会での最終決定を経て、1965(昭和40)年の区画整理、住居表示変更の際に、大師中町が「大師駅前1丁目」となった。
さらに、1972(昭和47)年には大師西町が「大師駅前2丁目」となり、現在に至るというわけだ。
現在の川崎大師駅周辺の地図
駅ができたあとに町名が決定されるケースは、他にも福岡県の博多駅南1丁目~6丁目などがあるが、やはり全国的にも珍しい話ということだった。
取材を終えて
普段、何気なく利用しているが、よく考えるとちょっと不思議に思う地名もあるはず。
皆さんの周りにもそんな“キニナル”場所があれば編集部までご連絡頂きたい。
―終わり―
ゆいゆいさん
2014年05月27日 22時51分
地元です。たまたまこの記事を見かけ興味深く読みました。ただ住所は大師中町ではなく、大師西町でした。そこから大師駅前1丁目に変更になりました。中町と西町の一部分が1丁目になったのでは??? (*^_^*)
はまっこさん
2012年05月17日 20時11分
以前テレビでも取り上げられていましたね。