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アートの力と人の絆で再生する街。はま旅Vol.77 「黄金町編」

ココがキニナル!

横浜市内全駅全下車の「はま旅」第77回は、地域の結束ナンバーワン!アートの力と人の絆で再生する街、黄金町駅周辺の旅。

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ライター:山口 愛愛

手を取り合う個人商店のチカラ



歩いているだけで、鮮やかな色彩や遊び心をくすぐるモニュメントが飛び込んできて飽きない。平戸桜木通りを渡り、1本裏路地へ。
古びた茶色の建物が目に入り、ガラス戸に見覚えがある気がして店に吸い込まれた。
 

呉服屋「ちりめんや」の名を残し、空き店舗をギャラリーショップに改装


ここは美術家の竹本真紀さんが、クリエイタ―と地元の人たちとがつながれる場を目指し、約50人のアーティストの作品や、地元の人と開発・制作した商品を販売しているショップだった。
 


60代という高谷義則さんのメルヘンな作品。髪の毛まですべてペーパークラフト!
 

竹本さん(ご本人)作のキャラクター「トビヲちゃんTシャツ」(2500円)も人気


竹本さんは2011年に「横浜のまちでトビヲちゃんを探そう」と「オレンジリボンちゃんを探せ」の企画を実施。近隣の約40の店や施設と協力し、ステッカーや人形に扮したトビヲちゃんをしのばせ、すべてのトビヲちゃんの色を当てた人に賞品をプレゼントした。
「イベントの後はトビヲちゃんを撤収しましたが、お店がそのまま残したいと言ってくれたところももあり、今も健在の店も」
そう言いながら、その企画のときに作ったマップを見せてくれた。「あぁ!」それで思い出した。「コトブキ」のガラス戸にも、大きなステッカーのオレンジリボンちゃんがいた。それで、このお店に引き込まれたのかもしれない。


地域をつなげるアイデアはこれだけではなかった。地元民が泣いて喜ぶようなオリジナル商品も置かれていた。
 


吉井千裕さんが、大岡川に架かる橋の風景を描いた「大岡川手ぬぐい」(1000円)
 

「野毛山の桜で染めた ちりめんやのてづくりスカーフ」(2100円)


「黄金町バザールなどのイベントで一時的に人が集まるだけでなく、普段から人が集まり、つながって栄える街にしていきたい」と竹本さん。この街は店同士で紹介し合ったり、コラボ商品を置いたりと横のつながりが強い。初黄日(はつこひ=初音町、黄金町、日ノ出町)商店会の思いはひとつのようだ。

竹本さんに「近くの酒屋さんにもオリジナルの商品がありますよ」と紹介してもらい、訪ねてみた。
 


横浜を中心に県内、都内にも業務用卸として重宝されている「浜屋商店」


卸し業がメインなだけあって、珍しい日本酒や焼酎、ワイン、梅酒の種類も豊富だ。中には唐辛子梅酒などもあった。
 


こちらが、浜屋商店オリジナルの梅酒「濱國の雫」(750ml/840円)


「20軒以上、生産元をまわって、茨城県の水戸で出会った梅酒。惚れ惚れしますよ」と社長の山嵜さん。ラベルの通り販売元が「浜屋商店」になっていて、この店のオリジナルのものだ。一般客も購入できるので興味のある方はぜひ味わってみてほしい。
 


社長にカメラを向けたが「ウィリー君を撮ってあげて。うちの看板犬だから!」とのこと(笑)


個人商店の企業努力を感じながら、店を後にし駅の方へ。子どもの頃は「通ってはダメだよ」と言われ、かつて特殊飲食店がひしめいていた太田橋の近くへ。川沿いの遊歩道に並ぶカフェは若い女性から年配の方まで出入りしていて明るい雰囲気。