本牧神社横領事件、あれから状況はどうなっている?
ココがキニナル!
総額1億円以上にのぼるといわれる本牧神社の横領事件。宮司が不起訴となったばかりでなく、原告側の代表役員も解雇されたとか。一体、何が起こっている?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
2012年8月、横浜地検は不起訴処分とすることを発表。本牧裕司氏は宮司としてとどまるも、原告側にいた神職の男性が、本牧神社の実務を行っている
ライター:河野 哲弥
事件の流れ
(続き)
9月22日、横浜地方裁判所で行われた第1回口頭弁論で、被告側は、
- 資金の移動は、本牧裕司氏の父親にあたる先代宮司が神社に貸した金の返済分や資金運用などであって、横領ではない
- 明らかな相反行為があった場合にのみ仮代表役員の選出が認められるため、現段階では、佐藤健一氏の役員就任に根拠がない
- 本牧裕司氏は現在も同神社の代表であり、佐藤健一氏に神社を代表する資格がない以上、告訴は不当である
などとして、無罪を主張した。
神社を代表するのは誰なのか、その日の横浜地裁では、結論に至らなかった
続く11月14日に開かれた第2回口頭弁論では、神社本庁により、本牧牧裕司氏に代わる代務者が選任されることが明らかになった。本牧裕司氏は引き続き宮司としてとどまるものの、新たに任命された神社本庁の吉田氏が、事態収拾を図ることになった。
また、神奈川県と横浜市は11月30日、「公金を支出する相手としては適切ではない」などの理由から、神社側に補助金交付の決定を自ら取り下げるよう求めた。
それから約半年の間は、特に進展もなく、事態は沈静化の方向へ進むかのように思えた。ところが神社本庁は2012年7月8日、原告側の佐藤健一氏を、突如解雇したのである。
続いて約1ヶ月後の8月6日、横浜地検は7月31日付で、告訴を不起訴処分にすると発表した。
現在の各関係者の状態
改めて本牧神社の、現在の人事関係を整理してみよう。すると、臨時の代務者である吉田氏が去った後の本牧神社には、実質、鶴岡氏しか残っていないことが分かる。これは単なる偶然なのだろうか、それとも…。
新疑惑発生か、風雲急を告げる本牧神社
そもそも、事件発生後の6月28日、記者会見を開いたのは神職の鶴岡氏であった。その結果、本牧裕司氏は、事実上の休職に追い込まれた。
分からないのは、その次の展開である。共に原告として動いていた両佐藤氏が追い出されようとし、本人のみが本牧神社に残っているのである。
記者会見当時の様子、左は監査役の金子氏、右の男性が鶴岡氏
神社庁による急な解雇、それと息を合わせるような不起訴の発表、最終的な本牧神社の組織。これらの裏には、一体何があるのだろうか。
どうやら、横領事件とは別の、内紛という対立軸が新たに生じてきた本牧神社。現在、情報提供者の内容を元に地元住人へ取材を開始し、鶴岡氏本人のコメントも頂いているが、詳細は次回へ続けていきたい。
―終わり―
ushinさん
2013年03月05日 14時48分
昨日だか、神奈川新聞で「宮司が脱税」とかいう記事を見た。お、別ルートで来たか!?と思ったら、別の神社だった。自分の師にあたる寺のご住職に聞いたことだが、「宗教法人である以上、会社の経理と役員報酬・従業員の給料を、きちんとケジメ付けなければなければならない、通常の法人と同じなんだよ。坊主丸儲けってワケじゃない。」と言っていた。まあ個人営業の金儲け感覚で、金の亡者と成り下がった宮司には、神罰が下ることだろう。あ、こっちの記事の宮司さんのことじゃないです。
海の狸さん
2013年02月27日 11時52分
この神社に立ち寄ったこともあるので、気になっていましたが、「鶴岡氏本人のコメント」をとっているのにここで載せない理由は何でしょうか。皆さんからも出ていますけど、今回の掲載は中途半端なように思えます。しかし関心はありますので、きちんと解明されることを望みます。
ponさん
2013年02月23日 22時38分
取材が始まったという段階で、中途半端な記事をUPする意味があるのでしょうか?次回はいつなんでしょうか?